ルーマニアは露の侵攻開始後、100万トン以上のウクライナ穀物の輸送支援を行った=ヨハニス大統領
ウクルインフォルム
ルーマニアのヨハニス大統領は16日、同国はロシアによる対ウクライナ全面的侵攻が始まってから、ウクライナの穀物を100万トン以上をルーマニアを通じて輸送することを支援してきたと発言した。
ヨハニス大統領がマクロン仏大統領、ショルツ独首相、ドラギ伊首相とのキーウ(キエフ)との共同訪問時にゼレンシキー宇大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヨハニス氏は、「私たちは、ロシアからのもう一つの脅迫の要素を目にしている。ロシアは、穀物輸出を武器とし、世界的な被害を生み出している。私たちは今日、食糧危機解決のあり得る手段について話した」と発言した。
同氏はまた、その手段の一つがウクライナの輸出品をルーマニアを通じて輸送することだと指摘し、「私たちは、私たちのルーマニアの黒海のコンスタンツ港やドナウ川の港を通じた輸送の確保のための最善の解決策を見つけるために作業をしている。ロシアの侵攻開始から、コンスタンツ港はすでに100万トン以上のウクライナの穀物の輸送を保障してきた」と報告した。
その他同氏は、ロシアの始めた侵略は止めねばならないとし、「私たちは、ゼレンシキー大統領と、この存在にかかわる脅威を克服するための具体的な手段について協議した。私たちは今後もウクライナがロシアの侵略に抵抗するために役に立つ包括的決定を模索していく」と強調した。
加えて同氏は、123万人のウクライナ国民がルーマニアに逃れ、25万人以上のウクライナの児童が学校に入ったと伝えた。同氏は、「ウクライナ人はルーマニア政府とルーマニアの人々にいくらでも期待して良い」と強調した。
なお、16日、マクロン仏大統領、ショルツ独首相、ドラギ伊首相、ヨハニス・ルーマニア大統領がキーウを訪問し、共同記者会見時に4国がウクライナへのEU加盟候補国地位の付与を支持していると表明した。
写真:大統領府