戦争によってウクライナ国内に食糧不足は生じない=農業政策省
ウクルインフォルム
ウクライナのヴィソツィキー農業政策食糧第一次官は12日、ウクライナ国内市場に食糧不足は生じないと発言した。
ヴィソツィキー第一次官が国内テレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヴィソツィキー氏は、ヘルソン州チョルノバイウカ養鶏場の破壊についてコメントし、鶏卵の輸出の減少はあるとしつつも、「(鶏卵の)国内市場の不足は生じない。同様に、鶏肉や牛乳も(不足しない)」と発言し、鶏肉も牛乳も戦争の影響を受けた減少は10〜15%であり、国内市場の不足が起こる規模ではないと指摘した。
同時に同氏は、今年の悲観的な予想に従えば、農産物が30%失われることになると発言した。他方、同氏は、「ただし、それでもそれは危機的なものではない。なぜなら、私たちは、国内消費のためには私たちは大体30〜40%の穀物・油製品を使用しているからだ」と指摘した。
同氏は、耕地用土地の70%があれば、国内需要を満たすだけでなく、輸出にも回すことができると発言した。
さらに同氏は、今年、西部と中部ではいわゆる「ボルシチ用野菜」と言われる基本野菜の栽培用面積が拡大され、それによって南部・東部の生産減を部分的に補填することになると伝えた。
同氏は、農業政策食糧省の予想では、ウクライナは、海洋港の封鎖が解かれさえすれば、今年も食糧輸出国世界トップ10に残ることができるだろうと指摘した。