ウクライナ、トルコとブルガリアへの天然ガス輸送を停止
ウクルインフォルム
新ガス・パイプライン「トルコ・ストリーム」の運用開始にともない、ウクライナ経由のトルコとブルガリアへの天然ガス輸送は停止している。
9日、「ウクライナ・ガス輸送システム・オペレーター」社のセルヒー・マコホン総裁が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
マコホン氏は、「トルコ・ストリームに関してだが、ブルガリアとトルコへのウクライナ経由の供給は既に行われていない。私たちが受け取っている申し込みは、ルーマニアとモルドバのためのものだ。トランスバルカン・パイプラインを通じたトルコの発注者のためのものは、私たちは輸送しない」と発言した。
同時に、同氏は、今回のトルコ・ブルガリアへの輸送停止ににより、トランスバルカン・パイプラインを利用したウクライナへのガスの逆輸送が可能となっていると発言した。同氏は、「商業的利益があるかどうかはわからないが、しかし私たちは、オペレーター企業として、そのような可能性を提供している」と発言した。
これに先立ち、8日、トルコのイスタンブルにて、ロシアとトルコの両国大統領の出席を得て、新しいガス・パイプライン「トルコ・ストリーム」の開通セレモニーが開催された。同パイプラインは、ウクライナを迂回したガス供給を可能とするもの。