バイデン米大統領、ウクライナのNATO加盟は戦後だと発言
ウクルインフォルム
米国のバイデン大統領は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について話せるようになるのは戦後だとしつつ、それまでの間は米国や同盟国がウクライナの安全の保証を確保していくと発言した。
バイデン米大統領がビルニュスでのNATO首脳会議後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ウクライナのNATO加盟にかかる時間はどれぐらいだと思うか、と質問されると、バイデン氏は、「私は、戦争が終わらない限りは、だと思っている」と答えた。
同時に同氏は、NATO加盟の有無に関係なく、ウクライナは現時点で、米国をはじめ、諸国から、安全の保証を受け取っていくことになるとし、それはイスラエルの事例と同様だと発言した。
また記者から、ウクライナをNATOへ受け入れる前に、クリミア問題を解決することが重要か、と質問されると、バイデン氏は、「完全に解決せねばならないことが、他に17ある。クリミアは重要だが、しかし他にも決定を必要とする多くのことがあるのだ」と答えた。
その他同氏は、ゼレンシキー宇大統領との12日の会談は非常に良かったと述べ、「私たちは約1時間一緒に過ごした。そして私は、私たちは正しい道にいると思っている」と指摘した。
同氏は、ビルニュス首脳会議の結果とG7首脳のウクライナ支援共同宣言は、同盟国がウクライナ支援の立場で結束しているという明確なメッセージをプーチン露大統領に対して送るものだと強調した。
なお、11、12日、ビルニュスにてNATO首脳会議が開催され、ゼレンシキー宇大統領も出席した。12日には、G7首脳が「ウクライナ支援に関する共同宣言」を発出していた。
写真:大統領府