IAEA、送電線復旧のためザポリッジャ原発付近での局地的停戦合意を発表
ウクルインフォルム
国際原子力機関(IAEA)は、ロシアが占領を続けるウクライナ南部ザポリッジャ原子力発電所の付近で、損傷した送電線「フェロスプラウナ1」を修理することを目的とした、IAEA仲介による一時的な局地的な停戦が金曜日に発効したと発表した。
IAEAがグロッシー事務局長による同合意に関する声明を公表した。
声明には、「IAEAの仲介により締結されたもう1つの局地的な停戦が、本日、ザポリッジャ原子力発電所付近で発効した。これにより、同発電所の電力網との接続を強化し、原子力事故を防ぐことを目的とした修理作業の実施への道が開かれた」と書かれている。
今回の合意は、ザポリッジャ原発が外部電源を1か月間喪失した後、成功裏に復旧してから、2週間後に達成されたと指摘されている。声明には、これは「IAEAの仲介により合意された一時的な停戦合意のおかげで可能となった」と書かれている。
声明にはまた、7日の朝、同発電所が6か月前に接続を失った330キロボルトの送電線「フェロスプラウナ1」の損傷した区間付近で、地雷除去及びその他の準備作業が開始されたとある。
IAEAは、「技術専門家は、『フェロスプラウナ1』を発電所へ数日以内に再接続することを目的に、土曜日(編集注:8日)に修理を開始することが見込まれている。これにより、先月、4週間以上切断されたままで、10月23日に同発電所への電力供給を再開した750キロボルトの送電線『ドニプロウシカ』の修理後、ザポリッジャ原発は2本の送電線へのアクセスが確保されることになる」と説明した。
ザポリッジャ原発で活動しているIAEAのチームは、新たな修理作業をモニタリングする予定だという。