ロシアの春夏攻勢作戦は阻止された=シルシキー宇軍総司令官

ロシアの春夏攻勢作戦は阻止された=シルシキー宇軍総司令官

ウクルインフォルム
ウクライナのシルシキー軍総司令官は26日、ロシア軍は春・夏の作戦中、東部ハルキウ州と北部スーミ州に緩衝地帯を創設し、東部のポクロウシクを占領し、東部ドネツィク州を制圧し、南部のザポリッジャ州、ドニプロペトロウシク州、ヘルソン州の複数領土を制圧することを計画していたが、その計画は阻止されたと発言した。

これについて、シルシキー総司令官が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シルシキー氏は、「最も困難な方面と敵が積極的に攻勢を仕掛けている方面について。敵は、夏までに主要な攻撃方面で成功を収めること、すなわち、前進し、ハルキウ州とスーミ州に緩衝地帯を創設し、ポクロウシクを占領し、ドネツィク州で州境に到達し、ザポリッジャ州、ドニプロペトロウシク州、ヘルソン州の一連の領土を制圧することを計画していた。しかし、これらの敵の計画は実現しなかった。それは、私たちの戦士たちの熟練した行動、指揮官の適切で熟考された行動、軍団改革の適時実施、敵後方への効果的な攻撃のおかげだ。ロシアの春夏作戦は実質的に阻止されたと言える」と指摘した。

同時に同氏は、初夏から敵の戦術に変化が生じたとし、新たな戦術、いわゆる「千の切り傷」戦術に移行したと説明した。その戦術は、多数の小規模な襲撃班(1班4~6人で構成)を同時に使用するもので、その主要な任務は、地形を利用してウクライナの領土にできるだけ深く侵入し、そこで集結し、再び前進し、その後、ウクライナ側の兵站、部隊の交替を麻痺させ、倉庫などを破壊することだという。

同氏はその際、「実際、そのような状況がドブロピッリャ方面で発生し、敵は第8及び第51の諸兵科連合軍、第68軍団の戦力でこの戦術の実践を開始した。敵は、同様の戦術をノヴォパウリウカ方面でも適用している」と伝えた。

また同氏は、ポクロウシク方面、ミルノフラード方面、およびノヴォエコノミチュネ集落の方面で一連の激しい戦闘の後、戦闘は徐々に北へ移動したとし、その後敵は、主に第51軍の旅団と前衛の大隊の戦力で、戦線を伸ばし、兵力数と兵器数で著しく優位に立ちながら、個別のグループで深さ12から20キロメートルまで前進することを可能にしていたと伝えた。

同氏はそして、ウクライナの司令部は、そのような事態の発展を予期した上で、自軍部隊を移動させていたと指摘した。

さらに同氏は、「計画は、障壁となる境界線、カゼンニー・トレツ川に沿って敵の集団を分断することにあった。これにより、深部に進んだ敵の部隊が一種の『袋』に入り込むことになった。同時に、私たちは、空挺強襲軍部隊の行動によって、北と南からこの境界を封鎖。これで敵は罠にはまったのだ。今、事実上、その敵の殲滅が進められている。解放された領土は現時点で168平方キロメートルであり、破壊工作班が掃討されたのは約182平方キロメートルだ」と報告し、全体としてこれまでに約360平方キロメートルが解放され、敵の掃討が済んでいるとした上で、同プロセスは継続していると補足した。


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