ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍のドネツィク州での進軍ペースに言及

ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍のドネツィク州での進軍ペースに言及

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、ワシントン訪問時にトランプ米大統領に対して、ロシア軍はドネツィク州全域を制圧するために少なくともあと4年は戦わねばならないと説明したと明かした。

ゼレンシキー大統領が20日夜に行われた記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「例えば、ドネツィク州のことだ。私は、会談時に、ロシアが全面戦争の開始から占領したのは69%ではなく、約3分の1だと説明した。なぜなら、ロシアは全面戦争の前にクリミア全域とドネツィク州の3分の1を占領していたからだ。全面戦争開始以降、彼らは約3分の1をさらに占領した。現在、彼らが維持しているのはおよそ67〜69%だ。つまり、私たちは、全面戦争期間ほぼ4年間で彼らがドネツィク州の3分の1を占領したと述べている。そのため、私は、年内に私たちのドンバス地方(編集注:ドネツィク州とルハンシク州)を占領するという話は、ただのおしゃべりだと説明した。つまり、私たちのドンバスを占領するには、彼らにはあと4年間いる。それは私たちの大地だ」と発言した。

また同氏は、ロシア軍は北部スーミ州と東部ハルキウ州も占領できないとの確信を示した。その際同氏は、「スーミ州とハルキウ州に関して話すと、ロシア人はスーミ州を得られないし、正直に言えば、今彼らがいる国境隣接地域の区間も維持できないだろう。現在の現実では、それは時間の問題、数か月で、彼らはスーミ週からいなくなるだろう。私は、同様に、展望では(中略)彼らはハルキウ州も得られない」と発言した。

同氏はさらに、領土問題は、「私たちの領土を占領したがっている人の問題であり、自らの軍と民で自らの領土を守る人の問題だ」と指摘した。

そして同氏は、「つまり、それはプーチンと私の問題なのだ。そして、私は、そのことについて別のレベルで話すべきだとは思わない。私は、(編集注:ワシントンでの会談で)、私たちの領土がどうしてそれほどまでに重要なのかについて説明した。私は、プーチンは私たちに何らかの『空虚』を売りたがっていると話した。彼が私たちを襲わない、その代わりに、あなたがコントロールしているものを明け渡せ、という話だ。思うに、それは彼の揺さぶりに過ぎないし、彼はそれが生じないことを理解していると思う。もしかしたら彼は、戦争を終わらせたくないために、それを期待しているのかもしれない。あらかじめ私たちに受け入れられない何らかの条件を提示しているのかもしれない」と説明した。

同氏はその他、ロシアの経済状況は非常に困難であり。プーチンはおそらくウクライナのドンバスからの撤退を「戦勝」として見せたがっているのかもしれないと指摘した。

そして同氏は、「前線は、ロシアが描いているほどには悪くないのだ。状況は困難であり、苦しい。彼のところにはるかに多くの人がいるというのは、事実だ。武器も、事実だ。しかし、彼の経済にはひびが入っているのも事実だ。彼が生産の一部を伸ばしているのも事実だが、しかし、彼がそれを十分に伸長させられず、このまま行くとそれが下降していくというのもまた事実だ。彼らの経済の悪化はいずれにせよ生じる。そして、彼はそれを理解しているし、思うに、1年後、彼のところでは実感される問題が生じ、2年後には、はるかに大きくなる…といった具合だ。そのため、私は、彼らは、戦争をどのように終わらせるかを考えているとは思うが、しかし、それは『自分にとっての何らかの勝利をともなって』だと思う。彼らは、勝利を思いついており、それが思うに、私たちの『ドンバスからの撤退』なのだ。私は、それは、彼らが国内に『売り込みたがっている』ものだと思っている」と発言した。


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