今年6月のウクライナの民間人犠牲者数、過去3年で最大=国連人権監視団

今年6月のウクライナの民間人犠牲者数、過去3年で最大=国連人権監視団

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国連のウクライナ人権監視団は、2025年6月のウクライナにおける民間人犠牲者数は、過去3年間で最大数となったとし、死者は232人、負傷者数は1343人だったと報告した。

ウクライナ人権監視団の6月報告書の概要部分に書かれている

報告によれば、2025年6月は民間人死傷者数が少なくとも1575人(死者232人、負傷者1343人)で、この3年間で死傷者数が最多となったという。また、死者だけでは、6月は過去ほぼ1年で最多だったという。

また監視団は、6月の民間人死傷者数の半数以上(53%)は、都市部でのミサイル及び徘徊型弾薬(自爆型無人機)の長距離攻撃によって引き起こされたと伝えた。例えば、ドニプロ、キーウ、ハルキウでは、攻撃によりしばしば1件の事案で複数の死傷者を出すことが多く、特に負傷者数の数が非常に多かったという。2025年6月のロシアがウクライナに発射したミサイルと無人機の数は、2024年6月の10倍以上に上ったという。

前線隣接自治体の中での犠牲者数は依然として高く、その大半が短距離無人機攻撃によるもので、特にヘルソン州とドネツィク州で確認されたとある。

民間人死傷者の圧倒的多数(98%)がウクライナ政府管理地域で発生したと報告されており、死傷者はウクライナの16の州とキーウ市で確認されたと報告されている。

監視団はまた、ウクライナ政府管理地域にあるエネルギーインフラに対して6月を通して少なくとも13件、ロシアが占領する地域で7件発生したと伝えた。ヘルソン州のエネルギーインフラ施設は少なくとも2件、6月11日と6月27日に発生し、ヘルソンでは広範な停電が発生したという。


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