ロシア軍のウクライナへの大規模攻撃、死者15名、負傷者75名判明=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がソーシャルメディアで報告した。
ゼレンシキー氏は、「クリメンコ内務相と軍指揮官たちからロシアの大規模攻撃後の状況に関する定期報告を受けた。440機以上の無人機と32弾以上のミサイルが使われた。キーウに対しては最大級の恐ろしい攻撃だった。また、夜間にオデーサ、ザポリッジャ、チェルニヒウ州、ジトーミル州、キロヴォフラード州、ミコライウ州、キーウ州も攻撃された」と伝えた。
また同氏は、現在キーウでは集合住宅の瓦礫の下から人々を引き上げようとしていると伝えた上で、瓦礫の下敷きにされている人の数は不明だと補足した。
I receive regular reports from Minister of Internal Affairs Klymenko and our military commanders on the aftermath of Russia’s massive strike. More than 440 drones and 32 missiles were used. Kyiv has faced one of the most horrific attacks. Also, overnight, Odesa, Zaporizhzhia,… pic.twitter.com/4ZMFBj8eJ2
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) June 17, 2025
同氏はさらに、「ロシア人は(編集注:集合住宅の)一角全体を破壊した。キーウの8地区で建物が損傷した。オデーサへの攻撃の後作業が今も続いており、救助隊が飛来した全ての現場で活動している。全ての被害者には必要な支援が与えられている。75名の負傷者が判明している。現時点で、15人の死者が出ている。遺族と近親者に哀悼の意を捧げる」と伝えた。
その他同氏は、そのような攻撃はテロだとし、世界、米国、欧州に対して「文明社会がテロリストに対して対応するのと同様に」対応するよう呼びかけた。
同氏はそして、「プーチンは、戦争継続ができるから、それを行っているのだ。彼は引き続き戦争を望んでいる。世界の強者がそれに目を瞑っているのは悪いことだ。然るべき反応があるように、あらゆる可能なレベルでパートナーたち皆と連絡している。テロリストが痛みを感じねばならないのであって、普通の一般人がではない」と発言した。
キーウ市内ダルニツィキー地区の被害 写真:ダニーロ・アントニューク/ウクルインフォルム
キーウ市内シェウチェンキウシキー地区の被害 写真:ダニーロ・アントニューク/ウクルインフォルム
複合攻撃を受けたキーウ市内ソロムヤンシキー地区の被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
同時に、ウクライナの保健省は、テレグラム・チャンネルにて、キーウへの攻撃によって、負傷者が99人出ており、その内59人が病院へ搬送されたと伝えている。
動画:ウクルインフォルム
またクリメンコ内務相は、テレグラム・チャンネルにて、キーウではロシア軍のミサイルで破壊された集合住宅の少なくとも5名の住民が行方不明になっていると報告した。
クリメンコ氏は、国家非常事態庁の救助隊がさらに1名の住民を瓦礫の下から救助したと伝えた。
そして同氏は、「捜索救助作業は続いている。私たちは、少なくとも建物の住民5名が行方不明だとの情報を得ている。彼らは親族との連絡に出ない。救助隊は、皆が安全であり、必要な支援を得ていると確信できない限りは、瓦礫を除去する」と強調した。
南部オデーサ州のキペル州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、オデーサに対するロシア軍の朝の攻撃により、女性1名が死亡、他17名が負傷したと報告した。
キペル氏は、「残念ながら、瓦礫の下から、60歳の女性の遺体が見つかった」とし、遺族に哀悼の意を表明した。
さらに同氏は、もう1人の女性の捜索が続いているとし、「救助隊が彼女を生きたまま見つけることを期待している」と伝えた。
追加(6月17日11:19):キーウ市内の被害の写真を追加