
ロシア軍の攻撃でキーウの世界遺産ソフィア大聖堂が損傷
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ウクルインフォルム
10日未明のロシア軍のキーウに対する大規模ミサイル・無人機攻撃の際に、ユネスコの世界遺産に指定されているソフィア大聖堂が損傷した。
トチツィキー文化・戦略コミュニケーション相がフェイスブック・アカウントで伝えた。
トチツィキー氏は、「本日未明、敵は再び、私たちのアイデンティティの心臓部を攻撃した。何世紀も生き残り、私たちの国家性誕生を象徴している聖なるキーウのソフィア大聖堂が損傷した。爆風が国宝の主要なアプシス(編集注:多角形の突出部分)のコーニス(編集注:柱上部の装飾部)の破壊を引き起こした。この大聖堂は、11世紀のものであり、ウクライナ全体の魂だ」と書き込んだ。


また同氏は、同日未明オデーサの映画スタジオも被害を受けたとし、パビリオン、倉庫、装飾品、自動車が損傷したと伝えた。また、ウクライナの最も有名な映画監督に関する国のプロジェクト映画「ドウジェンコ」用の装飾品が完全に破壊されたと指摘した。

その上で同氏は、「ロシアは私たちの町とだけでなく、私たちの文化、記憶、未来に対しても戦争を仕掛けている」と協調した。
これに先立ち、ロシア軍は、9日夜から10日の朝にかけて、ミサイルと無人機322点でウクライナに攻撃を仕掛けていた。
今回の攻撃で、キーウでは負傷者4名、オデーサでは死者2名、負傷者9名が出たことが確認されている。