ウクライナには戦争の主導権を握る能力がある=ドイツ軍少将

ウクライナには戦争の主導権を握る能力がある=ドイツ軍少将

ウクルインフォルム
ドイツ国防省計画・指揮幕僚部長を務めるクリスティアン・フロイディング少将は、ウクライナは最近のロシア軍施設への攻撃作戦「蜘蛛の巣」などで、戦争の主導権を握る、和平交渉の立場を変える能力があることを証明したと指摘した。

フロイディング少将がドイツ国防省のユーチューブチャンネルで公開されたインタビューの際に発言した

フロイディング氏は、「この非常に濃厚な一週間を経て、3つのことが挙げられる。第一に、ロシアは真の平和に関心がなく、交渉しているふりをしているということだ。第二に、ウクライナはパートナーの支援を受けて主導権を握り、交渉を開始できるだけの強い立場を獲得することができるということ。第三に、ウクライナはパートナーを頼ることができるということだ。それは、水曜日に『ラムシュタイン形式』(編集注:の会合)で私たちが改めて明確に目にしたことだ」と発言した。

また同氏は、「蜘蛛の巣」作戦にコメントする中で、攻撃されたロシアの戦略爆撃機はウクライナに対する攻撃を準備していた機体を含むとし、それは「大きな奇襲効果と顕著な成功を伴う」攻撃だったと指摘した。

その際同氏は、「あらゆるデータと私たちがアクセスできる映像やオープンにアクセスできるものからして、それら航空機の一部はウクライナへの利用に向けて正に準備されていたものであり、その点でその攻撃の価値が生まれている。なぜなら、攻撃はウクライナへの直接攻撃を阻止したからだ」と発言した。

同氏はさらに、ウクライナの攻撃はロシアの戦略航空部隊の飛行場の脆弱性と無防備さを露呈したと指摘した。同氏は、ロシアは、これらの飛行場はウクライナから離れていることが十分な防衛となると考えていたと述べた。

その他、ウクライナがその作戦を同盟国に対して秘密にしていたことについて、同氏は、「ウクライナはこの戦争を国際法のルールに従って自衛権の範囲内で遂行しており、同国は特殊作戦であれ、陸上、空中、海上のものであれ、同盟国と調整する義務はない」と指摘した。

同氏は、ドイツ軍の評価では、「蜘蛛の巣」作戦の際に「およそ1ダースの航空機」が損傷したとし、これはロシアの長距離爆撃機全体の約10%だと指摘した。そして同氏は、今回のウクライナの攻撃の影響は中期的展望でますます顕著になるだろうとし、「残った航空機はより早く消耗するだろう」と指摘した。

加えて同氏は、「蜘蛛の巣」作戦の心理的影響の重要さにも言及した。「ロシアの戦略文化は、領土の深さによる安全保障に基づいている。そして、この作戦の成功の後は、それはもはや機能しない。今後、ロシアは、防御と警備のために他の戦力を使用せざるを得なくなる。これは、ロシアとウクライナ双方にとって心理的な影響を及ぼす。ウクライナ軍と安全保障戦力は、改めて自らの行動能力、計画能力、作戦遂行における高い規律を証明した」と強調した。

同氏はまた、その文脈で、ウクライナが最近成功させた作戦に言及し、その際スーミ方面で攻撃の準備をしていたロシアのミサイル砲台の破壊や、被占領下クリミアでの弾薬庫の破壊、ロシア国内の半導体製造工場の破壊、ケルチ橋への攻撃を挙げた。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2025 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-