ゼレンシキー宇大統領、北部スーミ州の戦況に言及
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、ロシア軍はウクライナ北部スーミ州の占領を計画しているとし、現在州内に「グレーゾーン」が生じていると発言した。
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、1年前のクルスク作戦が始まる前には、ロシア軍はスーミ州から侵攻を始めることがわかっていたと指摘した。
その際同氏は、「そこに新しいことは何もない。軍人は、何をすべきかを知っており、できることを行っている。そこにサプライズはない。1年以上前、私たちがクルスク方面を始めた時、私たちは、彼ら(ロシア軍)はスーミから始めるだろうと思っていた。(中略)それが彼らの考えで、それは新しい作戦ではないのだ。それは、単に新しい攻勢の波である。そこ、スーミでは、彼らに成功はない。残念ながら、グレーゾーンはある。ご存知だろう。いくつかの村が破壊された。1日ではなく、かなり長いプロセス(編集注:で破壊されたの)だが、しかし、ロシア人はそれ(破壊)に取り組んでいる。彼らの作戦は、スーミ州、ハルキウ州の占領だ」と発言した。
また同氏は、もしロシア人に余裕があれば、「さらに進んでいただろう」と指摘した。
同氏はその際、「私たちは、もともとの彼らの願望は、そのライン全部だったと話してきた。その後、ロシア人は、国境から340キロメートルで十分だと判断したが、その後さらに7、8キロメートルに縮小した。彼らは、戦力が足りないのだ。足りていたら、彼らはさらに進んでいただろう。だからこそ、彼らはそれら全ての措置を先延ばししている。制裁が発動されないようにだが、しかし、(編集注:制裁発動の)判断はない…。つまり、彼らは平和を話しながら、口先で誤魔化そうとしているのだ」と指摘した。