
3夜連続のロシア軍大規模攻撃 キーウ市民約5万人が地下鉄駅に避難
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ウクルインフォルム
ロシア軍が、23日から26日にかけて3夜連続でキーウをミサイルと自爆型無人機で大規模に攻撃してきた際、4万9000人以上の市民が地下鉄駅をシェルターとして利用していた。
キーウ市軍行政府広報室が報告した。
行政府のポヴォロズニク第一副長官は、3夜連続でキーウが大規模複合攻撃を受け、毎晩地下鉄の駅には何千人ものキーウ市民が避難していたと発言した。
また同氏は、「子供やペット連れの市民が敵の攻撃の間避難していた。総じて、5月23日から26日にかけて、駅には4万9000人以上の人が滞在していた」と伝えた。


発表には、46あるキーウの地下鉄駅は、24時間体制でシェルターとして稼働していると書かれている。空襲警報時に人々が安全な場所に速やかに辿り着けるよう、全てのホールが開放されているという。
行政府は、「駅は、折りたたみ椅子、モジュール式ベンチ、毛布、マットレスが利用可能だ。必要な物を得るためには、駅職員に申し出る必要がある。警報が解除されたら、それらの物は駅職員に返却するか、他の人々の邪魔にならない場所に置いておけば良い」と伝えている。

また、キーウ地下鉄は、可能であれば、特に夜間は、暖かい衣類や飲み物、モバイルバッテリーなど、長時間避難に必要な物を持参するよう呼びかけている。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、23日から26日にかけて、3夜連続でキーウをはじめ、ウクライナ各地に対して大規模な空撃を行っていた。25日夜から26日朝にかけては、ミサイル9弾と無人機355機で攻撃を仕掛けていた。
写真:キーウ市軍行政府