ロシア軍、前線での襲撃と砲撃を継続=ウクライナ防衛戦力
ウクルインフォルム
ウクライナの作戦戦略部隊集団「ホルティツャ」のトレフボウ報道官は8日、一方的に「停戦」を予告していたロシアの占領軍が、8日になってからも東部ドネツィク州で襲撃と砲撃を続けており、とりわけポクロウシク方面、トレツィク方面、リマン方面、ノヴォパウリウカ方面などで戦闘が激しいと報告した。
トレフボウ報道官がテレビ番組出演時に発言した。
トレフボウ氏は、「今、ウクライナ軍は防衛戦闘をしている。ロシア軍は、ポクロウシク〜コスチャンティニウカ幹線で、町の西側、都市圏の東側へ襲撃しようとしており、少し南のノヴォパウリウカ方面へは増援が行われている。総じて65回(編集注:の武力衝突が)あった。これは、過去数日と比べれば、それほど多くはないが、しかし、そこが現在最も烈度が高い方面、前線で最も烈度の高い地点だ。そして、ロシア人は、町の周りの戦術的状況を何とか改善しようとする試みを断念していない。この2つの町の間の接続を困難にするためにポクロウシク〜コスチャンティニウカの幹線を切断するか、あるいはパウロフラードへ向かう幹線に到達するかだ」と発言した。
また同氏は、ロシア軍は、予定と異なり、5月9日までにドニプロペトロウシク州の州境へ到達することはできなかったと伝えた。同氏はその際、現在敵の活動程度は下がっているが、「停戦」と呼べるような状況ではないと指摘した。
同氏はそして、「彼らが停戦なるものを発表した時に、リマン方面、ヴォウチャンシク方面、ヴォウチャンシクそのものの市内、クラマトルシク方面、チャシウ・ヤル、トレツィク方面、トレツィク市内、シチェルビニウカ、ポクロウシク方面で襲撃があった。前線全てで前進しようという積極的な行動がある。ノヴォパウリウカ方面も同じだ。そのため、彼らが何らかの停戦を発表したと述べるのは、私たちが見る限り、前線でも後衛でもそれは観察されていない」と発言した。
これに先立ち、ロシアの首脳プーチン氏は5月8日から10日まで、対独戦勝記念日に合わせて、「停戦」(編集注:一方的な攻撃の停止の意味)を行うと予告していた。