
無人水上艇からロシア戦闘機を2機撃墜=ブダーノウ情報総局長
ウクルインフォルム
ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、同局戦闘員が、無人水上艇「マグラ7」から赤外線誘導型空対空ミサイル「AIM9 サイドワインダー」を使ってロシアの戦闘機「Su30」を2機撃墜したと報告した。
ブダーノウ情報総局局長が、ウォー・ゾーンにコメントした。
ブダーノウ氏は、無人水上艇によって戦闘機が撃墜されたことも、無人水上艇からAIM9がしようされたことも初めてのことだとし、「これは歴史的な瞬間だ」と述べた。
また同氏は、作戦は5月2日に黒海で実施されたと述べた上で、情報総局が用いた無人水上艇は3隻で、その内2機が攻撃を担当したと伝えた。
また同氏は、「マグラ7」は、「マグラ5」を防空型に改良されたモデルだとしつつ、同時にそれ以上の詳細については語らなかった。
なお、同氏によれば、最初に撃墜された「Su30」の乗員は生存し、黒海で民間船により救助されたが、2機目の乗員については、暫定情報では、死亡が確認されているという。
同氏は加えて、今年1月より「AIM9」の無人水上艇への搭載を開始しているとしつつも、今回が無人艇からそれを使って目標に向けて攻撃が行われた最初のケースかどうかについてはコメントしなかった。なお、記事には、以前はウクライナの無人艇にはソ連製の空対空ミサイルが地対空ミサイルとして使用された事例のみが確認されていたと書かれている。
ブダーノウ氏は、「私たちは『マグラ7』で複数のモデル(ミサイル)を試験した中で、最も良好な結果を得られたのが『AIM9』だ」と発言した。
これに先立ち、ウクライナ国防省情報総局は、2日に黒海にて無人水上艇「マグラ」からのミサイルにてロシア軍の戦闘機「Su30」を撃墜したと発表していた。