ルーマニア領に露軍無人機落下 2夜連続で空襲警報発令
現地メディア「ルーマニア・ジャーナル」は、25日、北部トゥルチャ県で、ウクライナとの国境近くの領空で複数の物体の落下の可能性から空襲警報が2日連続で発令されたと報じた。
報道には、「昨夜1時20分頃、緊急事態総監部は、トゥルチャ県にシステム『ROアラート』のメッセージを発出し、ウクライナとの国境付近で、空中から何らかの物体が落下する可能性があることを住民に伝えた」と書かれている。
なお、ルーマニアでは、23日から24日にかけても、トゥルチャ県で空襲警報が発令されていた。
また25日、ルーマニア国防省広報室は、トゥルチャ県で、ロシアの自爆型無人機「ゲラニ1/2」(シャヘド)の破片を発見したと発表した。
同省は、「昨日7月24日に国防省、ルーマニア情報局、内務省の専門家によって始められた捜査について言及すると、現時点までに、トゥルチャ県プラウル近くの落下可能性のある場所3地点のうち1つ目の地点でロシア発の『ゲラニ1/2』型無人機の破片が確認されている。調査は今日も地域全体で続いている。破片落下の可能性のある場所だと定められている全ての場所は、自治体の外であり、インフラ要素に影響を及ぼしていないことを明言しておく」と伝えた。
さらに同省は、リアルタイムで同盟機構に状況を報告していると説明した。
そして、「国防省は、ロシア連邦による特定の目標やインフラ要素に対して行ったこれらの攻撃を断固として非難する」と書かれている。
同省はまた、ロシア軍が、7月24日から25日にかけての夜間、ルーマニアとの国境付近のウクライナの民間施設や港湾インフラに対する無人機攻撃を再開したと伝えた。
加えて、「この事態を受け、国防省は、航空警察戦闘部隊の人員・機材を投入した上で、空域のモニタリング・監視措置を強化した。1時32分より、フィンランド空軍戦闘機『F18』2機が空域の状況モニタリングのために、第57ミハイル・コガルニチャヌ空軍基地から離陸。同航空機は、3時25分頃に基地に戻った」と報告されている。
写真:ゲッティ