宇政権関係者、インドネシアのウクライナ・ロシア間仲介提案にコメント

宇政権関係者、インドネシアのウクライナ・ロシア間仲介提案にコメント

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ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、インドネシアがウクライナとロシアの間の仲介を行う提案をしたことにつき、ジョコ・インドネシア大統領が現在の戦争の動機と原因や、現代のロシア、現代のウクライナのことについて理解しているのかどうか、確信が持てないと発言した。

11日、ポドリャク氏が24局番組出演時、記者から、ジョコ・インドネシア大統領による、G20首脳会談時にゼレンシキー宇大統領とプーチン露大統領の会談の仲介役となる準備があるとの発言へのコメントを求められて発言した

ポドリャク氏は、「私には、誰かが『仲介者になる準備がある』と言う場面は、全くもって奇妙なことに思える。あなたは『仲介者』という言葉で何を理解しているのだろうか。あなたは何をするつもりなのだろうか。本当に話ができるのか。それとも記念に集合写真を撮って、『仲介した』とい言うつもりなのか。それではうまくいかない」と発言した。

また同氏は、ロシア・ウクライナ戦争に全くコメントしていない人物から、そのような発言が出てくることは奇妙だと指摘した。

その上で同氏は、仲介者というのは、(1)話す内容について深い知識を持っている、(2)問題を深く理解している、(3)双方と話せる、(4)どうして双方の視点が完全に異なるのかについて理解している、という人物でなければならないと説明した。

加えて同氏は、プーチン露大統領が全くもって非合理的な思考をしていること、何が起きているのか理解していないこと、情報を全ては有していないことを覚えておくべきだと述べ、ゼレンシキー宇大統領は戦争の動機、結果、どのように戦争が終わるべきか、という全ての情報を確実に有しているのであり、ゼレンシキー氏はその点でプーチン氏と異なると発言した。

同氏は、「プーチンはいまだに幻想の中を生きており、そのことがプロセスを支配している。さらには、彼には、強力な皇帝、領土強奪者として歴史に残るという、心理的な大目標があるのだ。ゼレンシキーが全くもって合理的で現代的な政治家であるのに対して、プーチンは17世紀の政治家である。彼は最近、自分のことをアレクサンドル・ネフスキー(編集注:1220〜1263)だとみなしているのだ。私は、彼が変身しようとする歴史上の人物はまだ他にも出てくる可能性があると理解している」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナには非常に重たい使命がある、現在のロシアを止めることができるのは、ウクライナしかいない、と発言した。同氏は、ウクライナは、ロシア人が何をしているか、ロシア人とは何者か、どうして彼らを止めなければならないのか、どうしてウクライナ人はそのために最大の代償を払うのか、ということを完全に明確に理解している唯一の国なのだと強調した。

写真:大統領府


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