ヘルソン出身の専門家、ロシア占領地で「すべきでないこと」をアドバイス

ヘルソン出身の専門家、ロシア占領地で「すべきでないこと」をアドバイス

ウクルインフォルム
メディア・情報技術分野の専門家であるヘルソン出身のユーリー・アントシチューク氏は、自身の経験から、ロシアが現在占領しているウクライナ南部ヘルソン市に暮らすウクライナ国民に「何をすべきでないか」についてアドバイスを行った。

アントシチューク氏がフェイスブック・アカウントに「被占領下ヘルソンですべきでないことトップ20」を書き込んだ

アントシチューク氏は、「あなたがどこに住んでいるかは、誰にも知られない方が良い。あなたの親族や友人であってもだ。皆が知ることが少なければ少ないほど、あなたは楽になり、安全になる」と書き込んだ。

また同氏は、ロシア連邦のイデオロギーとして知られる「ロシアの世界(ルスキー・ミール)」の愛好家に、反論したり、自らの考え方を証明しようしたりはしない方が良いとし、そのような人物たちは反論する者たちを「明け渡す」ので、あなたのところに占領政権当局者がやってくるだろうと指摘した。同氏は、「彼らがロシアの世界を支持しているなら、彼らの脳の容量は初めからそれほど多くはない」と書き込んだ。

さらに同氏は、通りでは、占領者が正面にいる場合は、まっすぐすれ違うのではなく、迂回して避けた方が良いと指摘した。

同氏はまた、インターネットはVPNを通じて使うべきであるとし、なぜなら通常のインターネットの活動は保護されておらず、侵略者たちが確認できるからだと説明した。また、占領者のニュースは読むべきではないとし、感情的に不安定になっているときには、プロパガンダは健康に悪影響を及ぼしかねないと指摘した。

また、侵略者や侵略軍の機材などを写真や動画で堂々と撮るべきではないとし、撮影したら拉致されたり殺害されたりするおそれがあると説明した。また、携帯電話には機微な情報を含むやりとりは一切残しておくべきではないとし、そういうやりとりはタイマー設定を用いて、一定時間が過ぎたら消えるようにしておくべきであり、また疑いを抱かせるような写真や動画はメモリから消しておくべきだと忠告した。

同時に同氏は、携帯電話からデータを完全に消してしまうのも疑いを招くために良くないと指摘した。また、ウクライナ官製政府サービス提供アプリ「ジーヤ」をインストールしてあるスマートフォンを持って通りを出歩くのもやめた方が良いと指摘し、侵略者たちはそのアプリを何かしら危険なものだと認識しており、良くて削除しろと言われる、あるいはスマートフォンを奪われる、あるいはスマートフォンの持ち主ごと拉致されるおそれがあると説明した。

また、ロシア侵略者の質問には多く答え過ぎない方が良いと忠告した。通りで侵略者に質問されたら、きっかりと質問されたことにだけ答えるべきであり、多過ぎても少な過ぎても良くないと説明した。

さらに同氏は、爆発や大きな銃声音は無視すべきではないと指摘した。同氏は、皆、被占領下において、すでにそれがミコライウへの攻撃なのか、ヘルソン州への飛来なのか区別できるようになってはいるが、しかしながら、それでも「壁2枚ルール」を覚えておくべきだと書き込んだ(編集注:空襲警報が鳴った場合に、避難できるシェルターが近くない場合、屋外から少なくとも壁2枚隔てた場所にいる方が安全だとするアドバイス)。同氏は、「少なくとも危険から壁2枚隔てた場所だ。なぜなら、1枚だったら、攻撃で破壊される可能性があるが、2枚目の壁があなたを壁の破片、窓ガラスなどから守ってくれる可能性がある。そのため、壁面から2枚目の壁より奥で安全に隠れた方が良い」と指摘した。

同氏はその他、占領者が話すことや書くことは一切信じるべきでないと書き込んだ。加えて同氏は、ロシア侵略者が私たちの土地に永遠にいるなどとは考えるべきではないとし、現在の状況は一時的な現象であり、今は最大限注意深く、自らの健康と精神を保った上で生き延びるべきだ、「なぜなら勝利はそう遠くはないのだから」と書き込んだ。

これに先立ち、メディア専門家のアントシチューク氏は、ロシア侵略者がヘルソンの自身の居住地に入り込んできた際の動画を公開していた。

なお、現在、ウクライナ政権は、ヘルソン州の住民に対して、同州から脱出するよう呼びかけており、不可能な場合はシェルターに食べ物や水の予備を用意しておくよう要請している。


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