ウクライナ侵攻によりロシアの全ての人が敗北した=マクフォール元米大使

ウクライナ侵攻によりロシアの全ての人が敗北した=マクフォール元米大使

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マクフォール米スタンフォード大学教授(元駐露米国大使(2011〜14年))は、今次のロシアによるウクライナへの全面的侵攻による勝者はロシアにはいないとし、プーチンも治安機関も特殊機関もオリガルヒ(大富豪)も中産階級も皆が敗北したとの見方を示した。

29日、スタンフォード大学フリーマン・スポグリ研究所所長のマクフォール教授がキーウ安全保証フォーラム主催のオンラインディスカッションの際に発言した。

マックフォール氏は、プーチン氏は2か月前に設定した対ウクライナ戦争における主要な目的を達成できず、総じてこの戦争に負けたとの見方を示した。

同氏は、「ご存知の通り、彼(プーチン)はウクライナを真の国家だとみなしていない。彼は、ウクライナ人をネイションだとみなしていない。(編集注:彼にとって)あなた方は単に『アクセントを持ったロシア人』なのだ。そして、彼の目的の一つが、ウクライナをロシア帝国に戻して、再植民地化することであった。私たちは、それの完全な失敗を見ている」と発言した。

さらに同氏は、プーチン氏はウクライナの「非ナチ化」なるもの、つまり政権交代、ゼレンシキー大統領の排除、政権崩壊、傀儡人物の国家トップへの就任、という目的でも敗北を喫したと指摘した。また、ウクライナ軍を壊滅させる試みや、キーウなどの主要都市をめぐる戦いでも負けたと述べた。

その上でマクフォール氏は、プーチンが侵攻の目的を「ドンバスの保護」へと変更したとし、その新しい目的は、全面戦争開始当初に宣言されていた目的とは完全に異なっていると指摘した。

同氏は、「私は、ロシア国内にこの戦争における勝者を一人も見ていない。プーチンも、治安機関も、将軍も、KGBも、間違いなくオリガルヒも、間違いなく大都市の中産階級も、おそらくシベリアでプーチン・メディアのおかしな分野で暮らすおばあさんたちも、誰も勝者ではない。(中略)私は、大半の人が敗北していると思っている」と発言した。


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