ロシア軍、ウクライナ国民約4万人をロシア領や占領地へ移送=宇副首相
ウクルインフォルム
ウクライナのヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は26日、ロシア侵略軍はウクライナの戦闘圏から約4万人のウクライナ国民をロシア領あるいはロシアが占領する別の地域へ移送したと発表した。
ヴェレシチューク副首相の発言が政府ポータルサイトに掲載された。
ヴェレシチューク氏は、「ロシアは、代替的な『人道の現実』を作り出しており、マリウポリ市民のために、ロシア連邦へと続く独自のいわゆる『避難ルート』を設置しようとしている。大半の市民は侵略国領で『助けられる』ことは望んでいないと考えられる。それゆえ、ロシア軍は、民間人を強制的に被占領地の奥地、あるいはロシア領へと移送している。すでにそのような形で数万人が強制的に移送されている」とし、すでに約4万人がロシア軍によって移送されたと伝えた。
また、ロシアは、類似の手段でキーウ州からも住民をベラルーシ領へと強制的に移送しようとしていると伝えた。
同氏は、他方でロシアは、ウクライナとロシアが合意することで開設される正規の避難用「人道回廊」の作業に関しては、あらゆる手段で妨害しようとしていると強調した。その上で同氏は、ウクライナ側は、ロシアによるウクライナ側が同意していないいわゆる「避難ルート」について国際社会に常に伝えていると説明した。
写真:Stringer, Anadolu Agency