ゼレンシキー宇大統領の3月18日の演説

ゼレンシキー宇大統領の3月18日の演説

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は18日未明に、ウクライナ国民やロシア国民に向けた動画メッセージを公開した。ウクライナ国民向けには、戒厳令下のビジネスへの無金利融資や大幅な規制緩和を発表し、ロシア国民向けには、現下の戦争について他の人に伝えるよう呼びかけた。

ゼレンシキー大統領の動画メッセージがフェイスブック・アカウントに公開された

ゼレンシキー大統領の演説内容は以下のとおり。


私たちの戦い、私たちの世界最大の軍の一つからの防衛の22日目が終わった。私たちが毎日小さくしている軍だ。毎日。しかし、それでもその軍には、数、機材、予備がある。

私たちは、ロシア軍が他国から傭兵を参加させたり、嘘でもってできるだけ多くの若者を従軍させたりしようとしているとの情報を有している。

私たちは、それはうまくいかないことを知っている。

そのため私は今、私たちのウクライナの大地にて占領者と加わろうとしている全ての人に警告する。それはあなたの人生における最悪の決定になる、と。

短い人生のために提案されるお金より、長い人生の方が良いものである。

私たちの勇気ある防衛者たちは、敵が押し寄せる全ての重要な方面で抵抗を続けている。攻撃一つ一つに対抗している。占領者の私たちの平和な町、人々に対する一つ一つの攻撃に対してだ。新たに徴兵されたロシア兵たちが捕虜となっている。

彼らの中には、ロシアに戻ることを断る者もいる。同時に、ロシアでは、彼ら(捕虜となった兵)のことを思い出したがらない者も多い。連れ帰ろうとしないのだ。

誰かのところには、すでに遺体が届いている。私たちのところで捕虜になっている人たちは生きているが。

(編集注:ここからロシア語)私の話を聞いている全てのロシア人よ。このことについて話して欲しい。ロシアでこの話をして欲しい。

息子が対ウクライナ戦争に送られたことを知っている母親は皆、どこに自分の息子がいるか確認すべきである。特に自分の子供と連絡がつかなくなっている者や、あなたの子供は死んだと言われたが、死体が帰って来なかった人は、確認すべきだ。オンライン上に電話番号がある。その番号を使って、あなたは質問することができ、あなたの子供に実際には何があったのか知ることができる。

私たちには、何千もの捕虜を拘束する算段はない。1万3000人だかのロシア兵の死は必要ない。必要ないのだ。私たちは、この戦争は望まなかった。私たちが欲しいのは平和だ。私たちは、あなた方に、政権を恐れるよりもずっと、自分の子供のことを愛して欲しいのだ(編集注:ここまでロシア語)。

今日私は、ドイツ議会にて演説を行った。世界と欧州で最も影響のある国の一つだ。欧州大陸の自然な主要国の一つである。

私は、単に大統領としてではなく、一人のウクライナ人、一人の市民、一人の欧州人として演説した。これまで何年にもわたり、ドイツが私たち皆にとって、壁の向こうにあるかのように感じてきた一人の人間としてだ。見えないながらも、強固な壁の向こうだ。

私たちは、ドイツが数十年にわたり経済のために闘ってきたのを見てきた。新しいロシアのガスパイプラインや古い欧州の夢、(ロシアとの)何らかの協力の夢のためにだ。しかし、ロシアは以前からその夢を真剣には受け止めていない。

私たちは、ドイツの人々の見方が変わってきているのを目にしている。それは非常に重要なことだ。ドイツが新しい道を模索している様子を目にしている。ドイツの大半の人が古い政治の見直しを支持しているのを目にしている。

オラフ・ショルツ首相に大きなチャンスがあること、大きな使命があることを目にしている。ドイツのリーダーシップを刷新するという使命だ。欧州に平和を与えるという使命だ。長く続く、公正な平和をだ。欧州や、何よりウクライナにおいて一つ一つの国家の安全が保証されるような平和だ。私は、ウクライナ人全て、欧州の人全てを代表して、ショルツ首相がドイツとパートナーたちがその使命を実現できることを心から願っている。

議会や、パートナー国におけるそのような演説は、私は今後も続けていく。必ずだ。戦争を止めるために必要なだけ続ける。私たちの領土一体性を回復するために。私たち皆に、ウクライナ人と欧州の人たち皆が夢見た平和を取り戻すために。

私たちのことが前よりもずっと理解され始めているのを、私は感じている。欧州でも、世界でも、様々な国においてだ。それにより私たちはより多くのサポートを受けている。長らく求め続けていたサポートだ。

フランスのマクロン大統領と話した。ウクライナの保護を頼んでいる。平和へ向けた私たちの共通の行動について調整した。感謝している。

バイデン米大統領による、私たちの国の新しい効果的なサポートについても感謝している。私は、全ての詳細やサポート一式やその他のことについてあなたがたに開示することはできない。なぜなら、それが私たちの戦術だからだ。敵が、私たちが何を持っているか知らないということが私たちの防衛である。2月24日以降に、何が彼らを待ち受けているのか彼らが知らなかったのと同様に。私たちが防衛のために何を所有しているのか、私たちが攻撃に対してどのような準備をしているのか、彼らは知らなかったのである。

占領者たちは、2014、2015年に見たような状態のウクライナへ進軍すると思っていたのだ。彼らがずっと腐敗させてきた国、彼らが全く恐れていなかった国へと。しかし、私たちは今、もうあの頃の私たちではない。

そして、それにより、私たちは全面的な攻撃に対して、すでに22日間も防衛することができている。私たちが数年間にわたって、防衛のため、戦術のため、防衛戦術のために行ってきたこと全てのおかげだ。戦術は、戦争が続く限りは開示してはいけない。

同様に、私たちの協議における戦術を開示する時期でもない。私たちの国の平和のため、主権のため、領土一体性のため、私たちの意志のための協議だ。テレビ、ラジオ、フェイスブックではなく、静寂の中で仕事をしている。それが正しいと思っている。

今日は、キーウ州ヴォルゼリの素敵なウラセンコさん一家の見舞いに行った

彼らは、避難の際にロシアの銃撃を受けた。長女のカーチャさんは、まだ16歳なのだが、8歳の弟のイーホルさんをかばった。弟は車から這い出て、占領者たちに呪いの言葉を浴びせたのだ。母のテチャーナさんも破片で負傷した。父親が娘を抱えて去った。

神に感謝せねばいけない。彼らは皆助かった。なぜなら、みんなで、家族一丸で頑張り、互いに守り合ったからだ。私は、彼らと話した時に本当に感動していた。多分、この戦争が始まってから一番感動したと思う。私は、この家族、ウラセンコ一家の健康と幸せを心から願っている。その他の全ての家族に対してと同様に。あなたたち皆のために平和を願っており、そのために働いている。

また今日は、国家非常事態庁の5名の職員に対して、勲章「勇気」を授与した。皆が英雄だ。皆が自己献身と勇敢さで讃えられた。それによって彼らは私たちウクライナ人皆を救っているのだ。

それからいくつか重要な良いニュースだ。私たちの経済について。私たちの国を生活へとどのように戻すかについてだ。もう今、あらゆるところで、治安が許すのであれば、ビジネスが機能する全ての場所で生活を取り戻していく。

私たちの政府は、(既存の)「5〜7〜9%」プログラムを基本に、企業への融資プログラムの拡大に関する決定をすでに用意した。新しい可能性を生み出している。どのようなビジネスも、0%の利率で融資を受け取ることができる。戒厳令下と、戦後1か月間においてだ。

その後は、最低限の利率5%となる。融資総額は、最大6000万フリヴニャとなり得る。このプログラムを使えるビジネスの輪が広がるようにだ。

もう一つのニュースは、閣僚会議(内閣)が明日、最大限の規制緩和を発表するということだ。

600以上の許可とライセンスがビジネスのためにあったが、絶対必要なものとして残っているのは約20である。それは、排除できない規制だ。例えば、放射線廃棄物の取り扱いに関するものなどである。

つまり、ウクライナでは、圧倒的多数のビジネスにとって、宣言的原則で活動が可能となる。活動の開始を発表したら、自由にビジネスができる。

3つ目のニュースは、何百万のウクライナ人に関わるものだ。ウクライナ中央銀行、国会議員、政府関係者に関する特別な課題である。私は、国家がウクライナの銀行の預金を100%保証するための法的可能性を見つけ出すよう指示した。100%だ。部分的にではなく、今も、今後も、完全にだ。

私たちの国家の全ての銀行の全ての預金についてである。人々がお金を失わないように、人々がどんな時でもそれを恐れないようにである。

具体的な結果を待っている。決定案だ。私は、最高会議が支持をして遅らせないことを祈っている。なぜなら、それはウクライナ国民にとって、ウクライナにとって必要なことだからだ。

最後に。

今とても苦しんでいる、私たちのマリウポリよ、私たちのハルキウよ、私たちのチェルニヒウよ、キーウ州、イジューム、全ての私たちの英雄都市よ。とても苦しんでいる全ての町よ。

私たちは、あらゆることを行っている。本当にあらゆることをだ。

私たちの軍、警察、国家非常事態庁、人道車列、教会…。私たち皆が行っている。

私たちは、あなたたちを放っておかない。やつらのことは許さない。

あなた方は自由になる。絶対に。私はわかっている。大地にいる私たち皆がわかっているのと同様に。

私たちの英雄皆に栄光あれ!

ウクライナに栄光あれ!

写真:大統領府


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-