ロシアが日本を通じて外の世界に抜け出せる可能性はない=コルスンスキー宇大使
15日、コルスンスキー大使がウクライナのテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
コルスンスキー氏は、ウクライナは現在日本の情報空間で単に紹介されているのではなく、「宇宙規模の絶大な関心」を集めていると指摘した。
同氏は、「日本には、ウクライナで起きていることについての明確な理解がある。私は、ウクライナ国民皆にこう言いたい。『日本は、完全に100%ウクライナ側にいる』と。ロシア・ロビーなんてものはもはやいない。私たちは、それを木っ端微塵にした。日本は、ウクライナを支持しており、それがジェノサイドに臨む残酷な侵略であることを明確に認識している」と発言した。
同氏はまた、毎日日本政府による新たな対露制裁発動に関する情報が入ってきていると強調し、15日にも17名の個人に対する制裁発動の発表があったと伝えた。同氏は、「日本の人たちは、非常に体系的に仕事をしている。彼らは、欧州連合(EU)やG7の発動した制裁全てに加わった。しかし、今彼らは、その制裁が回避され得る全ての可能性を非常にしっかりと確認しているのだ」と指摘した。
さらにコルスンスキー氏は、実質的に全ての日本企業がロシア市場から撤退したとし、残っているのはエネルギープロジェクトだけであるが、「私たちはそれについても作業をしている」と発言した。
加えて同氏は、日本は、ベラルーシの個人・団体に対しても制裁を発動したと報告した。
その上で同氏は、「これら全てがパッケージとして非常に重要だ。なぜなら、ロシアは、アジアには世界への抜け穴が残るだろうと期待していたからだ。日本に関しては、そのような抜け穴はない。それは、ほぼきっちり閉じられている。私には、それら制裁がていねいに遵守されていくという確信がある」と強調した。
これに先立ち、15日、日本外務省がウクライナ関連情勢を受けて、新たな対露制裁関連閣議にもとづいた制裁(措置)内容を発表していた。
また首相官邸には、「ロシアによるウクライナ侵略を踏まえた対応について」の特設ページが設置されており、日本政府がこれまでに決定した措置の一覧が掲載されている。