「ウクライナの空を安全に」 ゼレンシキー大統領の英議会での演説全文

「ウクライナの空を安全に」 ゼレンシキー大統領の英議会での演説全文

ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は8日、英国議会で演説を行った。

ウクルインフォルムによる全文日本語訳以下のとおり。

議長、首相、閣僚、議会の皆さん!

私は、英国の全ての人に呼びかける。偉大なる歴史を持つ偉大な人々へ。

私はあなた方に、偉大な夢を持ち、偉大な戦いを行っている、同様に偉大な国の一国民、一大統領として呼びかける。

私は、あなた方に、私たちの13日間についてお話したい。私たちが始めたわけでも望んだわけでもない、13日間の残酷な戦争について。それでも私たちが戦っている戦争について。

なぜなら、私たちが持っているもの、ウクライナを失いたくないからだ。ナチスがあなた方の偉大な国、英国との戦いを始める準備をしていた時、あなた方が自分たちの島を失いたくなかったのと同じだ。

私たちの防衛の13日間はこうだ。

1日目。朝4時、私たちのところに巡航ミサイルが飛んできた。それで皆が目を覚ました。私たち、子供たち、生きている人皆が、ウクライナが目を覚ました。その時から、寝ていない。私たちは、皆武器を手にして大きな軍となった。

2日目。空と陸と海の攻撃を撃退した。私たちは、黒海のズミーニー島の英雄的な国境警備隊隊員は、皆に戦争の終わりに、最終的に敵がどこへ向かうことになるのかを示した。ロシアの艦船が彼らに対して武器を置くように要求した時、彼らは船に向かって…、議会では到底言えないような、強い言葉を放ったのだ。私たちは力を感じた。占領者を最後まで追い払い続ける、私たちの民の大きな力を。

3日目。ロシア軍は、臆面もなく、人々、住宅を攻撃した。火砲や空爆によって。それによって、誰が誰であるかが世界に示されることとなった。誰が偉大な人物で、誰が単なるけだものなのかが。

4日目。私たちは何十人もの人を捕虜としたが、私たちは尊厳を失わなかった。彼らを侮辱することはなかった。私たちは、彼らに人間として接した。私たちは、この恥ずべき戦争の4日間、人間としてあり続けたのだ。

5日目。私たちに対するテロは、すでにあからさまだった。都市、小さな町に対するテロ。破壊される地区。爆撃、爆撃、爆撃、さらに爆撃。それは、建物、学校、病院に対して行われた。ジェノサイドだ。私たちはジェノサイドでは壊されない。それは私たち一人一人を奮い立たせる。私たちに、偉大な真実の感覚をもたらした。

6日目。ロシアのミサイルがバービン・ヤールに着弾した。そこは、ナチスが第二次世界大戦時に10万もの人を射殺した場所だ。80年経った今、ロシアはまたしてもそこで彼らを殺したのだ。

7日目。私たちは、彼らが教会すらも壊していることを理解した。またもやミサイルで! 彼らは私たちと違い、聖なるもの、偉大なものを知らないのだ。

8日目。世界は、ロシアの戦車が原子力発電所を攻撃するのを目にした。欧州最大の。世界は、そのテロが皆に対するものであることを理解し始めた。大きなテロだ。

9日目。私たちは、NATO加盟国の会合のやり取りを聞いた。そして、私たちが望んでいた結果はなかった。勇気がなかった。私たちは、それを感じた。私たちは、誰のことも傷つけたくないが、私たちは、同盟が機能していないことを感じた。彼らは空を閉じることすらできない。だから、欧州の安全保障は、ゼロから築かなければならない。

10日目。被占領地の町々の武器を持たないウクライナ人があらゆるところで抗議を行った。大規模に。素手で装甲車を止めた。私たちは、不屈となったのだ。

11日目。住宅が爆撃され、爆発で全てが壊され、小児病院から子供たちを非難させている時、私たちは、ウクライナ人は英雄となったのだと認識している。何十万の人々が、町全てが、子供が、大人が、皆が英雄となったのだ。

12日目。ロシア軍の損失が、死者1万人を超えた。その中には、将軍も含まれる。それが私たちに確信を与える。全ての犯罪、全ての恥ずべき命令によって、いつか必ず責任を取らされるだろう。国際裁判所か、ウクライナの武器によって。

13日目。ロシア軍によって封鎖されているマリウポリで、子供が死んだ。脱水症状でだ。彼らは、食料品も水も人々に届けさせなかった。ただ彼らを地下に閉じ込めたのだ。そこには人々のための水がないことを、皆が聞いていると思う。

ロシアの侵攻の13日間で、50人の子供が亡くなった。50人の偉大な殉教者だ。恐ろしいことだ! 空虚なことだ。50の宇宙には、生きる可能性があったのに、彼らはその可能性を奪ったのだ。ただただ奪ったのだ。英国よ! ウクライナはこんなことは望んでいなかった。大きなことは求めていなかった。ただ、この戦争の数日間で、偉大となったのだ。

ウクライナは、占領者のテロを受けながら、人々を救っている。世界最大の軍の一つから攻撃を受けながら、自由を守っている。空は開かれたままなのに、防衛している。空はまだ、ロシアのミサイル、航空機、ヘリのために開かれたままである。

「生きるか死ぬか?」これは、ご存知の通り、シェークスピアの問いだ。13日前には、その問いはウクライナにとっての問いであり得ただろう。しかし、今はもう違う。間違いなく『生きる』だ。間違いなく、自由であり続ける。ここかどこかで、英国がすでに聞いた言葉をあなたに思い出してもらう。その言葉は、改めて今意味を持っている。「我々は降伏しない。私たちは負けない。最後まで行く。海でも、空でも、私たちは、自分の大地を守る、どんな犠牲を払ってでも。」

「私たちは、森でも、平野でも、海岸でも、街でも、村でも、通りでも、山でも戦い続ける。」これに私は、もう一文加えたい。「ボタ山でも、カリミウス川やドニプロ川の岸辺ででも! 私たちは降伏しない!」

もちろん、あなた方の支援、偉大な国々の文明の支援によってだ。あなた方のサポートとともにだ。私たちは、支援に感謝しているし、支援にとても期待している。私は、ボリス、あなた個人に感謝している。友よ! テロ国家への制裁を強めて欲しい。その国をテロ国家に指定して欲しい。私たちのウクライナの空を安全にするための手段を見つけ出して欲しい。


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