ウクライナ・ロシア3回目協議終了 人道回廊に関し肯定的結果あり=ウクライナ代表団

ウクルインフォルム
ロシアによるウクライナに対する侵略の続く中、7日、ウクライナ・ロシア間で3回目の協議が行われた。ウクライナ代表団に参加するポドリャク大統領府長官補佐官は、人道回廊のロジスティック面で肯定的な結果が得られたと発表した。

ポドリャク氏がツイッター・アカウントで結果を報告した。

https://twitter.com/Podolyak_M/status/1500891711450583041

ポドリャク氏は、「3回目協議が終了した。人道回廊のロジスティックを改善するいくつかの肯定的結果を得た。それにはいくつかの変化が加えられ、私たちは現在ロシア連邦の侵略により苦しんでいる人々へのより効果的な支援を得られる」と発言した。

同時に同氏は、同日の協議の際に、停戦や終戦に関する状況を著しく改善するような結果には達しなかったとし、協議は続いていくと指摘した。

なお、2月24日以降、ウクライナでは、ロシアによる軍事侵略が続いている。

2月28日、ウクライナとロシアの代表団はベラルーシにて同戦争に関する1回目の協議を行った。3月3日には2回目の協議が行われ、両国は、戦闘の激しい自治体への人道回廊の設置に関して、ウクライナ、ロシア、国際赤十字委員会(仲介)で詳細の協議を行うことで合意していた。

その後、ウクライナ・ロシアは、5、6日、東部ドネツィク州のマリウポリやヴォルノヴァハにて住民を避難させ、市内に支援物資を配送するための人道回廊を設置することで合意したが、いずれもロシア側が停戦に違反したため、住民の避難は実現していない。

また、ロシア側は、ウクライナが憲法改正を行い、北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)への非加盟を保証すること、クリミアをロシア領と認めること、ドネツィク・ルハンシクのロシア占領地を独立国家として認めることなどを終戦条件として要求している。他方で、ウクライナ側は、国家の領土一体性と自由に関しては一切譲歩はしないと主張している。


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