ロシアの全面侵攻開始から児童の犠牲者38人=オンブズマン
6日、デニーソヴァ最高会議(国会)人権問題全権がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
発表には、「ロシア連邦のウクライナへの侵攻開始から、2022年3月6日12時時点で、38名の児童が死亡、71名が負傷した。このデータは、最終的なものではない。なぜなら、ドネツィク州マリウポリとキーウ(キエフ)州イルピンの死亡者数と負傷者数の正確な数は現在確立させることが不可能だからだ」と報告した。
同氏はまた、過去24時間だけで、ロシアの侵略者のマリウポリの砲撃にて、1歳半の子供が死亡したとし、またキーウ州ブチャでは、重傷を負っていた児童2名が治療を受けることができずに死亡したと伝えた。
さらに同氏は、「キーウ州イルピン市を出る道で、ロシア軍は、市を出ようとする一般市民に対して発砲し、少なくとも3名が死亡。その内、2名は児童だった。重傷者も1名いる」と伝えた。
また、40日前にハルキウで生まれた子供は、シェルターに数日間滞在していた際にかかった肺炎で死亡したという。
敵のビーラ・ツェルクヴァへの空爆、ミサイル攻撃により、民間住宅15軒が破壊。高齢者や児童に被害が出ており、現在犠牲者数の確認が行われているという。
デニーソヴァ氏は、キーウ州のホストメリ〜ブチャ〜イルピン方面では、シェルターに70人の幼児がおり、負傷している者もいるが、ロシア軍が医者やボランティアのアクセスを認めないのだと伝えた。
同氏は、ロシア軍は引き続き、国連子供の権利条約の保証する生存権と保健の権利を侵害し続けていると指摘し、「国際人権保護団体に、ロシアに対して、ウクライナへの軍事侵略をやめさせるべく、圧力を強めるためのあらゆる可能方策をとるよう要請する」と強調した。
なお、2月24日以降、ウクライナでは、ロシアによる軍事侵略が続いている。