ゼレンシキー宇大統領、NATO諸国による飛行禁止空域設定拒否に落胆表明

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、同日の北大西洋条約機構(NATO)首脳会談にて、ウクライナ上空の飛行禁止空域設定案が支持を得られなかったことにつき、「ロシア軍によるさらなる空爆に青信号を出した」ことになるとして批判した。
ゼレンシキー大統領が4日夜の動画メッセージの際に発言した。 https://www.facebook.com/president.gov.ua/videos/712151803299516/ ゼレンシキー大統領は、同日のNATO首脳会談につき「弱い首脳会談だった。茫然自失の首脳会談だった。全員が自由との戦いが最上位とみなしているわけではないことが見える首脳会談だった。NATO加盟国の全ての情報機関が敵の計画をよく知っている。彼らは、ロシアが侵攻を続けたがっていることを認めた。そんなことがどうして可能なのだろうか? 9日間、私たちは残酷な戦争を見ている。私たちの街が壊され、私たちの人、集合住宅、教会、学校が撃たれている。当たり前の人間の生活を保障するもの全てが破壊されている。彼らはそれを続けたがっている。新たな攻撃と犠牲者は不可避だということを知りながら、NATOは、ウクライナ上空を封鎖しないことを決定した」と発言した。 またゼレンシキー氏は、NATO加盟国は、あたかもウクライナ上空封鎖によってロシアのNATO加盟国への直接侵略を誘発するというナラティブを作り出してしまったと指摘し、それは弱く自身のない人の自己催眠だとし、実際には、武器もあれば、ウクライナより何倍も強いのにと述べ、「あなた方は、人々のこと、人間性のことを考えるべきだ。あなた方はその会合で何のことを考えていたのだ?」と怒りを表明した。 同氏は、そのような決定が採択された日に亡くなる人々は皆、NATOのせいで、NATOの弱さと分裂のせいで亡くなるのだと強調した。同氏は、「NATOが今日実現できたことは、50トンのディーゼル燃料を購入システムを通じてウクライナに送ることだ。多分、私たちがブダペスト覚書を燃やせるように、よく燃えるように、ということだろう。しかし、同覚書は私たちにとってすでにロシア軍の炎の中で燃え尽きたものだ。私たちは、そのようなNATOを求めていたのか? あなた方はそのような同盟を築いてきたのか? 今日、NATO幹部は、飛行禁止空域設置を拒否することで、ウクライナの町と村へのさらなる爆撃に青信号を出したのだ。あなた方は空を閉じることができたのに…。私は、あなた方が誰を救うことができるのか、自分の国、同盟国を守る能力を持っているのか、わからない。あなた方は、数リットルの燃料で、私たちの共通の欧州のために流される血液数リットルを得ることはできない。私たちの共通の自由のため、私たちの共通の未来のために流される血だ」と強調した。 これに先立ち、2月24日、ロシア軍は、ウクライナ領の侵略を開始。ロシア軍は、ウクライナの多くの町で火砲、多連装ロケットシステム、巡航ミサイルで、重要インフラや民間人居住区を攻撃している。 ウクライナでは、戒厳令が敷かれており、国民総動員が発令されている。 ウクライナは現在、パートナー国に対して、特に、防空システムの強化、ウクライナ上空の飛行禁止空域の設置を求めている。

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