「制裁は一晩でロシアを止められない。EUは、可能なことを行っている」=ボレルEU上級代表

ウクルインフォルム
ボレル欧州連合(EU)上級代表は4日、EUはゼレンシキー大統領にロシアによる侵略と戦うのを止めるよう頼むつもりはなく、代わりに、ロシア経済を弱らせ、協議でのウクライナの立場を強めるために行動している。
ボレルEU上級代表が、米国、カナダ、英国の外相と北大西洋条約機構(NATO)事務総長、クレーバ宇外相(オンライン)を出席させたEU外務理事会臨時会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。 記者から、対露制裁にて対ウクライナ戦争が止められなかった場合にEUには「プランB」があるかとの問いに対して、ボレル氏は、「私たちはゼレンシキー氏に降伏しろとは頼まない。私たちは、彼にキーウ(キエフ)を去れとか、戦いを止めろとは頼まない。私たちは、多くのことができるが、しかし、金融制裁が戦争を一晩で止められると期待している人たちは、何のことを話しているのかわかっていない。残念ながら、私たちには、戦争をそういう手段で止める手段はない。私たちができることは、ロシア経済を一定期間かけて決定的に弱らせることだ」と発言した。 同氏はさらに、国連人権理事会(OHCHR)がロシアの対ウクライナ侵略時の人権侵害事例の事実確立・証拠確認のためのミッションを主導したことを報告しつつ、調査チームは戦争を止めることはできないが、全国際社会においてロシアの立場を弱めることはできると指摘した。 ボレル氏は、「国連もまた戦争を止めることはできない。残念であり、悲しいことだが、国連は、総会にて多数決でもって戦争止めることが可能となるという投票メカニズムを持たないのだ。しかし、それら全ての行為はロシアを弱め、国際的孤立をもたらす」と説明した。 記者からの質問に答える形で、ボレル氏は、対露経済制裁の目的は、ロシアの政権交代のための条件を作ることではないと発言した。同氏は、その制裁の唯一の理由はロシアがウクライナに対して戦争を始めた戦争なのであり、そのため制裁は体制の戦争を行うための能力を弱めなければならず、同時に将来の協議においてウクライナの立場を強めなければならないと説明した。同氏は、「私は、それはプーチンの戦争だと述べている。なぜなら、それはロシアの民の戦争ではないからだ。それはプーチン政権の戦争だ。政権を財政面、経済面で弱めるには、一定の時間がかかる。しかし、私たちは、できることは行っている」と発言した。

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