
プーチンと戦争がドイツを歴史的罪から解放した=ショルツ独外相スピーチ
ウクルインフォルム
ドイツのショルツ独首相は、プーチン露大統領が現代の国家に対して戦争を開始したことで、ドイツの多くの人がロシアに対して抱いていた幻想が消え去ることになったと発言した。
27日、ショルツ首相が独議会の緊急会合における演説で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ショルツ氏は、「プーチンと彼の戦争は、ドイツを歴史的罪の感覚から解放することになった」と発言した。
同氏はまた、ドイツの人々は皆、パラダイム変化とドイツの外政と安全保障の歴史的転換点の目撃者であると指摘した。
さらに同氏は、ドイツは、ウクライナに防衛用兵器を提供することを決めたとし、またパートナーたちとの厳しい制裁により、侵略者プーチンに現在の方針を断念させられることを期待しているとしつつも、同時に「それ(断念)は明日には生じないだろう」ことも理解していると発言した。同時に、同氏は、すぐにでもクレムリンは制裁の重みを感じることになるとも述べた。
同氏は、「この戦争は、ウクライナにとっての惨劇であるが、それはロシアにとっても惨劇となる」と指摘し、さらに必要に応じて更なる対露制裁が発動されると警告した。またドイツは、エネルギー供給源の迅速な多元化の案をすでに検討していると伝えた。
同会合では、ドイツ議会の全ての会派の代表者が、プーチン露大統領を侵略者だと形容した。
これに先立ち26日、ドイツ政府は、ウクライナへの武器供与を決めたことを明らかにしていた。ショルツ首相は、対戦車砲1000個、地対空ミサイル「スティンガー」500個、弾薬をウクライナに提供すると発表した。