ウクライナ語・クリミア・タタール語普及賞「波」の初の授賞式開かれる

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6日、キーウにて、国際文化外交フォーラムの一環で、ウクライナ語とクリミア・タタール語の普及に貢献した人々を讃える賞「波(Хвиля/Dalğa)」の初の授賞式が開催された。

18か国出身者から44人の候補者が選ばれ、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのウクライナ語の教師であるマルタ・イェンカラ氏がウクライナ語賞を受賞、イスタンブル大学のクリミア・タタール語の教師であるナリイェ・セイダメトヴァ氏がクリミア・タタール語賞を受賞した。

クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部広報室が公表した

授賞式にて、シビハ宇外相は、クリミア・タタール語支援の重要性を言及する中で、この賞の創設が現在行われたことが重要だと発言した。

同氏はその際、「今日の現実において、ウクライナ文化とクリミア・タタール文化の強化はは、私たちの根源、私たちのアイデンティティの強化であり、言語はそのアイデンティティの根本的な要素なのだ」と指摘した。

アリイェフ・ウクライナ・インスティテュート副所長は、ウクライナ文化、クリミア・タタール文化に「声」を取り戻し、言語を発展させ、本を翻訳・出版し、音楽や映画を母語で作るような、イベント、イニシアティブ、人々の数が毎年増えていると強調した。

また同氏は、「私たちは、ウクライナとクリミア・タタールの言葉をさらに世界に届けるためにあらゆることを行っている」と発言した。

受賞者のマルタ・イェンカラ氏 写真:クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部
受賞者のナリイェ・セイダメトヴァ氏 写真:クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部

なお、この「波」賞は、世界で活動するウクライナ語とクリミア・タタール語の普及を行っている教師、市民活動家、政府・文化関係者を讃えることを目的に、ウクライナ外務省傘下の文化外交機関「ウクライナ・インスティテュート」が創設したもの。