ウクライナの汚職対策改革の著名活動家が家宅捜索を受ける
ウクライナの汚職対策に特化した市民団体「汚職対策センター」は11日、同団体のヴィタリー・シャブーニン代表が国家捜査局の職員により家宅捜索を受けていると発表した。
汚職対策センターがXアカウントで発表した。
団体は、家宅捜索は国家捜査局によってハルキウ州チュフイウ地区にあるシャブーニン氏の軍役先で行われていると伝えた(編集注:シャブーニン氏は動員されている)。現時点では、国家捜査局の職員がシャブーニン氏から携帯電話を押収したことがわかっているという。
また、シャブーニン氏の配偶者と2人の子供が暮らしている自宅でも家宅捜索が行われているという。
汚職対策センターは、シャブーニン氏の家宅捜索は裁判所の令状なしで行われていると主張している。
同団体はさらに、今回の捜査は、シャブーニン氏の国家汚職防止庁への出張に関する、シャブーニン氏の元直属指揮官であるヴィクトル・ユシュコ氏に対する刑事手続きの一環で行われていると推測している。
その際同団体は、「私たちは、これらの家宅捜索を、大統領府とアンドリー・イェルマーク氏(編集注:大統領府長官)個人に対する批判を根拠とした、シャブーニン氏と汚職対策センターへの新たな攻撃だと認識している」と訴えている。
さらに同団体は、「私たちは、数日前にヴィタリーがあえてキーウ/ハルキウからさらに遠方に異動させられたのは、弁護士が捜索現場に時間通りに到着できないようにするためだと考えている。携帯電話が押収されたことは、国家捜査局がヴィタリーの全ての連絡先を追跡したいという意図を示している」と指摘した。
この市民団体は、家宅捜索が行われている事件について、詳細が分かり次第、追加で情報を提供すると約束した。
ウクルインフォルムは、本件に関して国家捜査局のプレスサービスにコメントを要請している。