ロシア占領政権、クリミアで10名のクリミア・タタール住民を家宅捜索後に拘束

2014年からロシアに占領されているウクライナ南部クリミアのシンフェローポリにて、占領政権のいわゆる「キーウシキー地区裁判所」が3月5日の違法家宅捜索後に拘束したクリミア・タタール人の活動家と宗教関係者計10名の逮捕を決定した。

市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」が報告した

クリミアの政治囚のために弁護士活動を行っているエミリ・クルベジノフ氏は、「この10年間、活動家、宗教家、市民記者が政治的・宗教的動機で迫害されてきた。『イスラム解放党』事件は、典型的なものだ。今日、裁判で連邦保安庁(FSB)職員は、重い予防策を要求した。私たちの依頼人(被拘束者)が隠れるかもしれない、証人に影響を行使するかもしれないからだと述べていた。(中略)これまで長年の間、私たちは、彼ら(被拘束者)が犯罪者ではないことを確信してきた」と発言した。

なお、3月6日には、クリミアのジャンコイ市とジャンコイ地区の住民5名(エンヴェル・ハリライェウ、ナリマン・アメトウ、アリ・マムトウ、ヴァジム・ムスタファイェウ、アルセン・カシュコ)が拘置所に送られたという。

また、5日には、バフチサライで拘束されたメメト・リュマノウ、アジズ・アジゾウ、ルステム・オスマノウ(記者)、ムスタファ・アブドゥラマノウが拘置所に送られていた。

その他、重病を患っているレムジ・クルトネジロウ氏は、自宅軟禁が言い渡された。

いずれの者も占領政権「裁判所」の決定につき、控訴する予定。