ユネスコ、クリミア・タタール装飾「オルネク」を無形文化遺産に登録

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クリミア・タタール人による植物と幾何学模様を中心とする民族の伝統装飾「オルネク(Örnek)」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

16日、ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントにて伝えた

ゼレンシキー大統領は、「クリミア・タタール人たちとウクライナ全体の画期的な勝利を祝福する。ユネスコがオルネクを無形文化遺産代表リストに加えたのだ。クリミア人(qırımlılar)の独創性とウクライナの文化モザイクの美しさの価値ある承認だ」と書き込んだ。

また、オルネクの無形文化遺産登録を目指して活動してきた市民団体「アリェム」のエスマ・アジイェヴァ代表は、ウクルインフォルムの記者に対し、ユネスコによるオルネクの無形文化遺産登録はウクライナと世界にクリミア・タタール文化遺産の知識を伝えることができるものだと伝えた。

エスマ・アジイェヴァ「アリェム」代表

アジイェヴァ氏は、「装飾オルネクの無形文化遺産リストへの登録は、クリミア・タタール人の文化や伝統について全く知らなかったウクライナや世界の人々に幅広くウクライナの先住民族の文化遺産について伝えることを可能にするものだ」と発言した。

同氏はまた、オルネクの無形文化遺産入りのアイデアを「信じ、支持してくれた」人々皆に謝意を伝えた。

その他、エミネ・ジェパル外務第一次官は、ツイッター・アカウントにて、「今回の決定は、ウクライナの先住民族であるクリミア・タタール民族にとって重要な意味を持つ。なぜなら、それは被占領下クリミアにおけるクリミア・タタール人のアイデンティティの保護に役立つからだ」と書き込んだ。