ドニプロ川からコサック時代の砲車発見

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南部ザポリッジャ市のドニプロ川の川底から、オークで作られた砲車が発見された。ウクライナ国内では類似のものはこれまで発掘されたことがなく、貴重な発見だと指摘されている。

考古学者であり国立ホルティツャ保護区の職員であるヴァレリー・ネフョードウ氏が発見物のプレゼンテーション時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ネフョードウ氏は、「砲車の使用年代は、暫定ながら17世紀第4四半期から18世紀の頭にかけたものであろう。砲台の光景は大きく、当時の街、要塞、防衛地点を襲撃するために使われていたものだ。口径24〜32ポンド。野砲である。砲台は、当時極めて重要な価値があった。砲車は、オークから作られており、鉄で覆いがしてある。赤色のペンキのあとも見られる。これは、欧州全体で見られるタイプのものであるが、具体的にどこで作られたものなのかは、今のところ判明していない」と発言した。

写真:ドミトリー・スモリイェンコ/ウクルインフォルム

今回見つかったのは、ホルティツャより少し下流、水深9.8メートルの地点だとのこと。

専門家たちは、発見当初、古い船のような乗り物を見つけたのだと思ったと発言した。

砲車は全長4.4メートル、幅約2.3メートル、重さ1.2トン、砲台の射程距離は最大7キロだという。類似の発掘物はウクライナ領内で見つかったのは今回が初めてだとのことで、類似の砲車は世界の博物館に複数保管されていると説明された。

砲車は、川底の泥に深く埋まっていたため保存状態が良いが、車輪部分は18世紀時点にすでに外されていたようだと指摘された。

同砲車は、発掘物を再現する機関に送られる予定。