南部ヘルソン市にて、今秋「クリミア・フェス」開催

ウクライナ南部でクリミア半島と接するヘルソン州では、今秋にクリミアの文化等を紹介する祭典「クリミア・フェス」の実施計画を行う運営委員会が設置された。

13日、「先住民国際デー」に合わせて開催されたラウンドテーブルの際に、ユーリー・フシェウ・ヘルソン州行政府長官が発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フシェウ長官は、「私たちは、祭典『クリミア・フェス』の運営委員会を設置した。私たちは、この秋にヘルソン市で大型のお祝いをしたい。そこで、現在残念ながら被占領地では自由に自らを紹介できない、クリミアの先住民族たちの文化や伝統を紹介したいのだ。このヘルソン市にて開始されるクリミア・フェスが、いつかクリミアへ移り、シンフェローポリかヤルタで、この祭典を皆で祝える日が来ることを心から望んでいる」と発言した。

同長官は、ラウンドテーブルに参加していた「クリミアの家」のプログラム・ディレクターのアリム・アリイェウ氏に対して、同祭典の運営支援を要請した。

アリイェウ氏は、「クリミアの家」は、すでに同祭典開催運営に加わっていると指摘し、このような祭典がキーウ(キエフ)ではなく、クリミアに隣接するヘルソンで行われるということが非常に重要なのだと強調した。同氏は、ヘルソンで開催されれば、被占領下のクリミアから人々がクリミア・フェスを見にやって来ることができるのだと指摘し、「なぜなら、クリミアから出て来る人たち一人一人にとって、それは新鮮な空気を吸うことのできる機会なのだ」との考えを示した。

なお、これに先立ち、国営企業「クリミアの家」は、自らの支部をヘルソン州に開くよう要請されたことを発表していた。