武装集団が解放した宇国民4名、ミンスクまで到着

武装集団に解放されたウクライナ国民4名が、28日、飛行機にて露ロストフ・ナ・ドヌーからベラルーシのミンスクに移送された。今後、キーウ(キエフ)に帰還する予定である。

同日、野党プラットフォーム・生活のため党(野党・生活党)の政治部長であるヴィクトル・メドヴェチューク氏がミンスク空港での記者会見時に発言した。112局が報じた。

メドヴェチューク氏は、「紹介したい。ドミトロー・ヴェリーキー氏、ヤキウ・ヴェメイチク氏、エドゥアルド・ミヘイェウ氏、マクシム・ホリャイノウ氏である。私には、彼らの解放に関する文書とウクライナの旅券が渡されている。この旅券にて、彼らは、ミンスクを出発し、キーウへ到着する。私は、近く渡航が実現すると思っている。飛行機が既に待っている」と発言した。

また、メドヴェチューク氏は、記者からの質問に対して、4名のウクライナ国民は本日ロストフ・ナ・ドヌーからミンスクへ飛行機で移送されたと発言した。

同氏はさらに、4名はキーウまで「非常に良い」私用の飛行機で渡航することになっており、自身もそれに乗ること、ボリスピリ空港では4名の親族が出迎えることになっていると発言した。同時に、同氏は、到着時間については答えることを拒否した。

112局によれば、今回、「DPR・LPR」から解放されたドミトロー・ヴェリーキー氏は、軍人で、2016年9月11日から武装集団の人質となっていた。武装集団は、ヴェリーキー氏を「テロリズム」の罪で「懲役」15年の実刑判決を言い渡していた。

ヤキウ・ヴェレメイチューク氏は、2018年5月25日に拘束された人物。武装集団により、複数の「容疑」がかけられていた。

マクシム・ホリャイノウ氏は、本年5月22日に武装集団がノヴォトロイツィケ地区にて拘束した8名の軍人の一人。第53独立機械化旅団所属。同氏に対しても、武装集団は、「裁判」にて15年間の「懲役」を言い渡していた。

エドゥアルド・ミヘイェウ氏は、2017年10月16日から人質となっていた人物であり、武装集団により「国家反逆」の罪で「懲役」12年が言い渡されていた。

これに先立ち、27日、ヴァディム・ラビノーヴィチ最高会議議員(野党・生活党幹部)が、武装集団が違法に拘束していたウクライナ人人質4名につき、解放の合意に至ったと発表していた。同議員は、この合意は、野党・生活党の幹部であるヴィクトル・メドヴェチューク氏と武装集団「DPR・LPR」のプシーリン首長とパセチニク首長が「直接協議した」結果であると述べ、またその際、ミンスク諸合意履行についても協議したと述べていた(編集注:メドヴェチューク氏の実娘の宗教上の代父はプーチン露大統領)。