発煙筒、けが人…、過激派、LGBT集会参加者を地下鉄に追いやる
18日、キーウ(キエフ)市では、LGBTの人々による集会が行われた。
同日、キーウ市警察は、警察が同集会に対する挑発行為を防止したと発表した。
写真:Michael Colborne
警察の発表には、「地下鉄の入り口付近にて、集会参加者が集まっていた。参加者の提出文書によれば、彼らの目的は、このイベントにより、トランスジェンダーの人々が抱える問題に注意を向けることであった。一方で、タラス・シェウチェンコ講演でイベントを開催していた別の団体の参加者が、挑発を行おうと、地下鉄『ウニヴェルシテト』までやってきた。警察は、衝突を防止するため、それぞれの集会参加者を分断した。この際、身元不明の人物がスプレー缶を使用したため、市民2名が治療を受けなければならなくなった」とある。
写真:Michael Colborne
一方で、同日、フロマツィケ通信に対して、集会参加者であり、アムネスティ・インターナショナルの現地代表であるオクサーナ・ポカリチュークさんは、LGBT行事の運営者はミハイリウシキー広場での開催を予定していたが、過激集団側からの脅迫を受けて、開催場所をシェウチェンコ記念キーウ国立大学の赤校舎前へと変更したと発言した。
写真:Michael Colborne
ポカリチュークさんは、警察は同大学前のシェウチェンコ公園の周辺を警備し、集会参加者を警護していたが、その後、警察は集会参加者に対して、この集会に反対する人々による危険が生じたため、地下鉄「ウニヴェルシテト」側へ移動するよう命じたと述べた。
その上で、ポカリチュークさんは、「地下鉄への道の途中では、警察は、私たちを警護しませんでした。私が歩いていると、よく知った過激集団の人々が私を追ってきているのが見えました。以前にも同様のイベントを邪魔した人達です。地下鉄の近くで、この反対者達は、たくさんの発煙筒を投げ始めましたが、警察は何も行動を取りませんでした」と発言した。
ポカリチュークさんは、LGBT集会参加者は地下鉄付近では集会を10分間も続けられず、警察は彼らを地下鉄施設内に押しやり、そこから出られないようにしたと言う。一方で、同集会の別の運営者であるインナ・イリスキナさんは、警察は参加者に危険のため地下鉄施設内へと移動するよう「アドバイス」したと発言した。
写真:Michael Colborne
LGBT集会の参加者は、約100名。この集会に反対する団体は、「カテホン」と「伝統と秩序」の二団体であった。この地区の警護に当たっていた治安機関職員は、約600名であったとのこと。
一枚目の写真:Insight LGBTQ NGO