コンスタンティノープル総主教庁、ウクライナ正教会キーウ聖庁総主教の「破門」を無効化

11日、コンスタンティノープル総主教庁聖会議は、フィラレート・ウクライナ正教会キーウ(キエフ)聖庁総主教の破門を無効化し、1686年のキーウ府主教区の併合を違法と認めた。

同日、イェウストラーチー・ゾリャー・ウクライナ正教会キーウ聖庁報道官が情報源をもとに自らのツイッターで発表した。

同報道官は、「聖会議からのすばらしいニュースです。複数の情報源から、コンスタンティノープル総主教庁聖会議に対し期待されていた2つの決定について、情報が入りました。一つ目は、フィラレート総主教の訴えが認められたことです。もう一つは、1686年の(編集注:モスクワ総主教庁による)キーウ府主教区の併合が違法であると認められたことです」と書き込んだ。

報道官は、現在公式の確認を待っているところだと追記した。

これまでの情報では、フィラレートウクライナ正教会キーウ聖庁総主教は以前、教会判決に関して対立が生じた場合の最高判決を行う役割を担うコンスタンティノープル総主教に対して、ロシア正教会が科した破門を無効化するよう要請していた。