ロシアへの石油製品販売許可は戦争への投資=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、ロシアのプーチン氏に対して贈り物をしても、それは平和や文明世界のためのいかなる利益にも作用しないどころか、ロシアはさらなるテロで「恩返し」をすることになると指摘した。
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「弱さによる平和は決して存在しない。今日、キーウには米議会の代表者、超党派の代表団が来ており、このような困難な時期にウクライナを訪問してくれたことに感謝している。彼らは『戦争を終わらせるためには何が必要か?』と尋ねた。答えは、強力なものでなければならない。リンゼー・グラム上院議員の法律に基づく制裁が必要であり、命を守るためのウクライナ支援が必要であり、戦争を根拠としたロシアへの圧力が必要だ。そして今日、米国とロシアの首脳会談(編集注:電話会談)が行われた。別のことを導く会話だった」と指摘した。
同氏はまた、欧州連合(EU)がロシアの一部オリガルヒに対する制裁を解除した決定が下された後、ロシアによる攻撃は増えるばかりだったと喚起した。そして同氏は、「今週だけでも、(ウクライナ北部の)プリルーキの集合住宅へのロシア軍のミサイルによる残虐な攻撃、クラマトルシクへの空爆、キーウのエネルギー・システム、ドニプロ、ハルキウ、オデーサ、その他の私たちの都市における生活インフラへの継続的な攻撃が行われた。何十名もの死亡者と数百名の負傷者が出ている」と伝えた。
加えて同氏は、「ロシア人は、前線で定められた目標を達成できない能力の欠如を、このようなテロで穴埋めしている。今年、ロシアは前線において戦争の他のどの時期よりも最も弱くなっている。だからこそ、プーチンはテロに頼っている。だからこそ、彼は戦争のための時間と能力をさらに買い取るべく、ロシアへの圧力をあれやこれやと緩和するための裏取引の試みに頼っているのだ」と強調した。
同氏はそして、プーチン氏への贈り物は平和や文明世界のためのどのような利益のためにも機能しないと訴えた。
その上で同氏は、「ロシアは軽油に対してさらなるテロと卑劣な行為で『恩返し』をする。ロシアへの石油製品販売許可は、継続ではなく終結させるべき戦争への投資だ。ロシアとの間で、鏡写しの形での真の緊張緩和が必要だ」と強調した。
これに先立ち、トランプ米大統領は9日、ロシアのプーチン氏と電話会談をした後、ロシアは、速やかに30万トンの軽油を世界市場に供給し、その後も経由の輸出量を著しく増やすことで米国と合意したと発表していた。