英国、新たな対露制裁を導入 影の船団、石油、金融、防衛産業が対象

英国政府は8日、ロシアの「影の船団」、石油会社、金融ネットワーク、軍需産業向け物品の供給者を対象とした新たな制裁を発表した。

英国外務省が公表した。

英国の対露制裁は38の法人と個人を対象としている。特に、石油会社「ザルベジュネフチ」と「INKキャピタル」に対して制限が導入された。英外務省は、英国はロシアの4大石油会社に対して制裁を導入した最初のG7の国となったと表明した。現在、英国の制限はロシアの石油採掘能力の90%以上を網羅しているという。

さらに、新たに12隻の石油タンカーが制裁リストに加えられ、英国の制裁下にあるロシアの「影の船団」の船舶の総数は600隻以上に達したと発表された。外務省は、これらの船舶は制裁回避や石油輸送に使用されていると指摘した。

同省はまた、新たな制裁は、すでに海上に存在する船舶だけでなく、石油輸送の供給網を促進する者たちも標的にしていると指摘した。

また、共通高優先度物品をロシアへ供給したとして、さらに17の法人・個人が制裁対象となった。同物品には工作機械、電子機器、弾道ミサイルや無人機、その他の軍事用品の生産に不可欠な材料が含まれる。同省は、ロシアがこうした物品の一部を第三国経由で受け取っていると指摘した。

加えて英国は、金融制限措置の回避への関与が疑われる3つの暗号資産取引所、2つの決済プラットフォーム、関連する個人1名に対しても制裁を導入したと伝えた。同省は、これらの組織のうち2つが、クレムリンが支援する金融ネットワーク「A7」を通じて取引を処理していたと報告した。

その上で英外務省は、「メッセージはシンプルだ。ロシアによるこの戦争への資金提供や装備提供を助けるならば、責任を負うことになる。これらの会社に制裁を導入することで、ロシアの石油収入の流れを削減するだけでなく、制裁回避のルートを遮断している」と強調した。

写真:pexels