トランプ米大統領、対ロシア・イラン制裁法案に署名 ゼレンシキー宇大統領は謝意表明
米国のトランプ大統領は18日、故リンゼー・グラム上院議員が提出し、米議会によって可決されていた新たな対ロシア・イラン制裁法に署名した。
ホワイトハウスが公表した。
同法は、米国大統領に対し、ロシア産石油や天然ガスを大規模に購入する国の商品に対して最大100%の関税を課す権限を与えるもの。これには、中国やインドが該当する。
また同法は、ロシアの政権幹部や大富豪(オリガルヒ)、銀行、エネルギー・防衛関連企業、さらに規制回避に用いられている「影の船団」の船舶に対する新たな制裁も定めている。
同時に例外は、12か月間のロシア産天然ガスの輸入がロシアの全ガス輸出量の15%未満であった国、ロシアからのエネルギー資源の購入削減に向けて著しい措置を講じた国に適用される。
また、別の規定は、石油、天然ガス及び液化天然ガス、石油製品、石油化学製品、石炭を含む、ロシアからの商品の直接輸入に対する関税を最大500%まで引き上げる可能性も定めている。
同法はさらに、イランのエネルギー・防衛部門に関する米国の制裁法の効力を5年間延長する。
今回の同法署名は、トランプ政権にとってロシア及びそのエネルギー資源を購入し続ける国々に対する新たな経済圧力手段を作り出すものとなる。同時に、その実際の適用はトランプ大統領が決定することになる。
これを受けて、ゼレンシキー大統領は、米国の大統領、議会議員、全ての国民に対して謝意を表明した。ゼレンシキー氏がXアカウントにメッセージを掲載した。
ゼレンシキー氏は、「グラム氏がここウクライナにいた時、彼はロシアへの圧力を緩めず、制裁を強化し、平和への道を探すことがいかに重要かを常に語っていた。特に、ロシア産石油の購入、ロシアへの金融サービスの提供、プーチンや戦争に結びついているロシア企業の他国での通常のビジネス関係への関与についての決定を下している首都においてだ」と書き込んだ。
また同氏は、グラム議員は、正しく行動すれば米国には独裁者と戦い、結果を出すだけの十分な力があることを一瞬たりとも疑わなかったと指摘した。
同氏はそして、この極めて重要な法律に署名したトランプ米国大統領と、同法を支持した全ての米上下院議員に謝意を表明した。
その上で同氏は、「グラム氏の追悼のための最善の手段は、この法律の項目の完全かつ最速の履行だ。また、戦争終結のために私たちがロシアへ圧力をかけるのを支援してくれる全ての人々にとっての最善の報いは、平和なのだ。平和、そして、この戦争がもたらしたあらゆる問題と挑戦の解消だ。平和は力によって訪れる。平穏は安全保障によって訪れる。そして最善の安全の保証は覚悟だ。命を断固として守っている全ての人々に感謝する! ウクライナと共にいる全ての人々に感謝する! 米国よ、ありがとう!」と書き込んだ。
写真:ホワイトハウス