報道機関、米CIA長官のモスクワ訪問のあり得る理由を推測

専門家たちは、ラトクリフ米中央情報局(CIA)長官のロシア訪問の理由を推測している。

ラジオ・スヴォボーダウォール・ストリート・ジャーナルの報道をウクルインフォルムがまとめた。

公式には、今回の訪問の目的及び協議の参加者は開示されていない。米国のCIA、戦争省、空軍の代表者はコメントを拒否している。ロシアのクレムリンもまた、ラトクリフ氏との会談実施を認めていない。

報道では、訪問のあり得る目的として、これまで米国の外交努力が望ましい結果をもたらさなかったことを受けて、対ウクライナ戦争の終結に向けた協議に対する準備がクレムリンにあるかを確認することが指摘されている。

専門家たちは、ラトクリフ氏はロシア首脳陣に対し、ウクライナに対する侵略を停止するよう要求を伝達し、協議を拒否した場合には長射程兵器の使用を含めた、米国による圧力が強化される可能性があると警告した可能性も挙げている。

また、これに先立ち、米情報機関が、ロシアが対ウクライナ戦争を継続するために新たな動員を準備していることに関するデータを得ていた可能性も指摘されている。なお、ロシアがかなりの数の新たな動員兵を受け入れる軍の体制の準備程度を確認する目的で、演習を実施しているとも報じられていた。

報道には、米国はさらに、同盟国に対する挑発を通じて「NATOの決意を試す」というモスクワのあり得る計画に関する情報も入手していたとあり、専門家たちは、ラトクリフ氏がそのような行為に関する警告をロシア首脳陣へ直接伝達することを決定した可能性を推測している。

訪問時の協議の議題には、ロシアとイランの軍事協力も含まれていた可能性があるという。とりわけ、米軍への攻撃に使用される可能性のあるインテリジェンスのイランへの供与、人工衛星打ち上げ支援、無人技術分野での協力が指摘されている。

トランプ政権がイラン体制への経済的圧力を強化する一方で、ロシアはイランと緊密な関係を維持している。

さらに、訪問の際には、ロシアが自国領内で違法に拘束・拘留している米国民の問題やあり得る囚人交換の問題が提起された可能性も指摘されている。

これに先立ち、25日、ラトクリフ米CIA長官が軍用機で秘密任務でモスクワを訪問したことが報じられていた。

写真:Gabriella Demczuk/Pool