「キエフ」から「キーウ」へ スウェーデン政府、公式文書におけるウクライナの地名表記を変更
スウェーデン政府は2日、スウェーデン語でのやりとりにおけるウクライナの地理名称をウクライナ語に基づいた表記へと公式に変更することを発表した。
ステーネルガード・スウェーデン外相がXアカウントで伝えた。
ステーネルガード外相は、「名前は単なる言葉ではない。それらは、歴史、アイデンティティ、自己決定を持っている。小さな言語的変更だが、スウェーデンによるウクライナ支持の象徴である」と書き込んだ。
同氏が公開した、シビハ宇外相宛の7月2日付書簡には、「私たちのスウェーデン語コミュニケーションにおいて、スウェーデン政府機関とスウェーデン外交機関は、今後、KyjivとOdesaを使用していく」と書かれている。
Dear friend @andrii_sybiha, when you visited my hometown Kristianstad in May I made you a promise. Today I’m happy to say that promise has been fulfilled.
— Maria M Stenergard (@MariaStenergard) July 2, 2026
Names are not just words - they carry history, identity and self-determination. A small linguistic change, but a symbol of… pic.twitter.com/bLMmDy88iI
また、ウクライナ外務省もテレグラム・チャンネルで今回のスウェーデン政府の決定を報告した。
ウクライナ外務省は、スウェーデンの政府機関及び外交部局は今後、Kievの代わりにKyjiv/Kyivを、Odessaの代わりにOdesaを、Donbassの代わりにDonbasを使用していくと説明した。
シビハ・ウクライナ外相は、この重要な一歩に対してスウェーデンに謝意を表明した。
シビハ氏は、「ウクライナの町が、何世紀もの帝国支配によって押し付けられたロシア語由来の名称ではなく、自らのウクライナ語の名称を持つことはまったくもって論理的だ」と強調した。
なお、日本は、2022年3月31日にウクライナの首都の呼称を「キエフ」から「キーウ」へと公式に変更していた。
その際、ウクライナの他の地名に関しても、「オデッサ」は「オデーサ」に、「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」に、「キエフ大公国」は「キーウ・ルーシ」に呼称が変更されている。
この名称変更を受けて、ゼレンシキー大統領は、日本に対して謝意を表明していた。
これに先立ち、2018年10月、ウクライナ外務省が、「KyivNotKiev」(キーウはキエフではない)と題するキャンペーンを開始し、キーウをはじめとする、ウクライナの主要都市名を、ソ連時代のロシア語からの表記ではなく現在公式に採用されているウクライナ語からの表記を使うよう、諸外国メディア等に勧告していた。
写真:ウクライナ外務省