ウクライナ軍参謀本部、ロシア・ベラルーシ国境地点でのバスを「ウクライナ軍が攻撃」というロシアの情報を否定
ウクライナのコヴァリョウ軍参謀本部報道官は2日、ロシア・ブリャンスク州にあるベラルーシとの出入国手続きを行う国境検問地点「クラスヌィー・カメニ」付近で、ウクライナ軍の無人機がミンスク発アナパ行きの旅客バスを攻撃したとする、ロシアの新たな情報攻撃に反論した。
コヴァリョウ・ウクライナ軍参謀本部報道官がウクルインフォルムにコメントした。
コヴァリョウ報道官は、「ロシアの軍・政治首脳陣は、ロシア軍の大規模攻撃によって住宅街で数十名の民間人が死傷したキーウでの新たなテロ行為から国際社会の注意をそらそうとして、いつものように自国民に対する自作自演と攻撃を行っている」と指摘した(編集注:ロシアが偽旗作戦を行っているという意味)。
同氏は、ウクライナ軍参謀本部部は、ウクライナ防衛戦力は当該の民間交通機関に対していかなる攻撃も実施しておらず、侵略国側による全ての非難は完全に虚偽で、捏造されたものだと表明した。
さらに同氏は、「ウクライナ軍は合法的な軍事目標のみに攻撃を加えており、民間人に対する戦闘行為は行っていない。国際パートナー及び国際社会全体に対し、ロシアによる新たな根拠のない断罪を断固として非難し、ロシア侵略国が本日ウクライナ及びその首都キーウへの大規模攻撃の際に行った、ウクライナ国民への意図的で残虐なテロ殺害に対して適切な法的・政治的評価を下すよう呼びかける」と伝えた。
これに先立ち、ロシアのプロパガンダメディアは2日、ロシア・ブリャンスク州の国境検問所「クラスヌィー・カメニ」において、「ウクライナ軍の無人機がミンスクからアナパへ向かっていた旅客バスを攻撃した」と主張する偽情報を拡散していた。
なお、ロシアが拡散する、「ウクライナ軍がバスを無人機で攻撃」と主張されるプロパガンダは今回が初めてではない。ウクライナ軍参謀本部は、これまでもブリャンスク州で児童サッカーチームのバスがウクライナ軍の無人機によって攻撃されたとされるロシアの主張を否定していた。その際、ウクライナ保安庁(SBU)は、ブリャンスク州におけるベラルーシ市民の乗ったバスへの攻撃はロシア特殊機関の特殊作戦であると考えるだけの根拠があると表明していた。
米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」は当時、ロシアが自らの情報影響力を強化するために、ベラルーシをも巻き込みながら、ブリャンスク州での児童サッカーチームのバスへの攻撃を利用した可能性があるとの推測を発表していた。