ロシアは認知戦に非常に強く、過小評価すべきではない=ブダーノウ宇大統領府長官

ウクライナのブダーノウ大統領府長官は21日、ロシアには自国にとって有利な「異なる現実」を生み出す長年の経験があるとし、そのため認知戦におけるロシアの能力を過小評価すべきではないと発言した。

ブダーノウ大統領府長官が、キーウ・ストラトコム・フォーラム2026の際に、認知戦におけるウクライナとロシアの間の状況評価に関する質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ブダーノウ氏は、「ロシア人は認知戦では強く、異なる現実を生み出すこと、主に歴史の擬似的認識に基づいた、何年も後に作用するような体系的なものを築くことができる。彼らはこれを長年、1990年代から始めていたのであり、そのため、言うなれば、国際社会の立場は以前は、何かしらの『ロシアの現実』を受け入れる準備ができてしまっていた。今ではもはやそれほどではなくなっている。しかしながら、とりわけ、現在の全ての行動の始まりである、2014年に何があったか思い返してほしい。誰もが『何だか良くないことが起きているが、概してあそこにはロシア人がいたのだし、あれは彼らのものだ』などと言っていたのだ(編集注:クリミア占領時をめぐる国際世論のこと)」と指摘した。

さらに同氏は、「認知戦において彼らは強い、非常に強い。彼らを過小評価してはならない。彼らにはこの分野で最大限に真剣な、世界最高峰の歴史的経験がある。この点で彼らと張り合える者はほとんどいない」と述べた。

その際同氏は、ロシア人が巧みに歴史を歪曲していると指摘し、「彼らが、あたかも『歴史が異なる、私たちは強い、世界最高だ』と言い始め、『私たち(編集注:ロシア)は常に存在していたし、あなた方(編集注:ウクライナ)は一度も存在したことはなかった、私たちが、いわばあなた方を作り出したのだし、あなた方に何か良いものを与えている』などと語り始めると、それが世界中の多くの人々に非常に真面目に受け止められるのだ。ウクライナが全世界に対して、自らは客体(オブジェクト)ではなく主体(サブジェクト)であることを証明したその時までは、世界中の大半の人々がそれを完全に信じていた。そのことも、正直に話すべきだ」と述べた。

同氏はその他、ロシアは一時的被占領下のウクライナ領の住民に対しても影響を及ぼしていると指摘し、それがウクライナにとって大きな課題になっていると補足した。