ロシア、モルドバ占領地の住民に露国籍付与手続きを簡素化 ゼレンシキー宇大統領はモルドバとの連携指示

ウクライナのゼレンシキー大統領は16日、モルドバの被占領下トランスニストリア地域の住民に対してロシア国籍の取得を簡素化するというロシア政権の決定を受けて、ウクライナ外務省に対し、行動の調整のために、モルドバと連絡を取るよう指示した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちは今日、シビハ外相とトランスニストリア関連の情勢について話し合った。先日、ロシアがトランスニストリアに関して新たな行動をとった。ロシアは、モルドバのその地域の出身者が(ロシア)国籍を取得するための手続きを簡素化したのだ。その措置は特殊なものであり、それはロシアが同措置を通じて新しい兵士を探しているというだけではない。というのも国籍は兵役の義務を意味するからだ。それだけでなく、ロシアがトランスニストリア領をあたかも自分のものであるかのように示していることも意味する。彼らはモスクワでも、色々な人に対して、彼らが関心を抱いているのはあたかも(編集注:ウクライナ東部の)ドンバスだけであるかのようによく語っている。(しかし)実際には全くもってドンバスだけではないわけだ。そして、私たちはこれに対応しなければならない。トランスニストリアにおけるロシア軍部隊及び情報機関の存在は、私たちにとっても挑戦であるため、なおさらだ。私たちは安定した強力なモルドバに関心がある」と発言した。

同氏はそして、ウクライナ外務省に対し、本件に関して、共同の評価と行動のためにモルドバと連絡を取るよう指示したと伝えた。

同氏は加えて、「私はまた、ウクライナの特殊機関、私たちの情報機関からの対応フォーマットに関する提案を待っている」と述べた。

また同氏は、「ロシアは他国の国民や他民族の土地ではなく、自国の製油所や石油積出拠点についてもっと考えるべきだ」と訴えた。

また、同日、モルドバのムンチャヌ首相は、ロシアによるトランスニストリア住民へのロシア国籍取得簡素化決定は、ウクライナにおける戦争のための新たな軍人を動員する試みと関係している可能性があると指摘した。ニュースメーカーが報じた

ムンチャヌ首相は、「ロシアのパスポートは、文明世界で受け入れられない侵略国のパスポートになりつつある。クレムリンの決定は、最近動員のテンポが落ちていることを踏まえ、前線にできるだけ多くの兵士を投入する試みに関連していると私は考えている」と発言した。

同氏はまた、トランスニストリアの住民に対し、「慎重になり、国籍にはメリットだけでなく義務も伴うことを忘れないよう」呼びかけた。

同氏はさらに、モルドバ政権はロシアのプーチン氏が署名した大統領令を受けて、可能な措置について協議すると述べた。

これに先立ち、ロシアの首脳プーチン氏は、15日、モルドバ被占領地トランスニストリアの住民向けにロシア国籍の付与手続きを簡素化する大統領令に署名していた

写真:大統領府