ロシアの標的はウクライナだけではない=クロックナー独議会議長

ドイツのクロックナー連邦議会議長は11日、ロシアはウクライナにのみ脅威をもたらしているのではないとし、欧州諸国はロシアによる挑発リスクを認識していると発言した。

クロックナー独議会議長が、キーウ訪問時のゼレンシキー宇大統領との会談前に述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クロックナー氏は、イラン関連情勢の激化を背景に欧州でのロシアによる挑発の可能性に関して質問された際に、「私たちドイツ人や、他の欧州諸国も、ロシアの標的がウクライナだけではないことをよく認識している。なお、ハイブリッド戦やサイバー攻撃のようなテーマがとても増大しており、それはドイツ連邦議会に対してもである。ロシアが大きな脅威であることは分かっている。そのため私たちは状況を非常に現実的に評価している。プーチン氏が計画し得るあらゆる可能性を私たちは排除していない」と述べた。

同時に同氏は、プーチン氏もNATO諸国に対する攻撃的行動の影響を認識していると指摘した。

同氏はまた、クレムリンによる対ウクライナ戦争への資金調達の能力を制限するための措置を講じる重要性を強調した。さらに同氏は、現在世界の注目の多くが中東に向けられているものの、ドイツがウクライナから注意をそらすことはないと明言した。

その他同氏は、汚職対策をはじめとする、ウクライナの改革継続の重要性に注意を向け、戦時下であっても議会が強い役割を果たすことの意義を強調した。

加えて同氏は、パートナー諸国にとって重要となっている、無人機やハイブリッド脅威への対策におけるウクライナの経験を高く評価した。同氏はその際、「あなた方は無人機の探知や対策において驚くべき専門知識を蓄積してきた」と述べ、その知見がNATO諸国を含むウクライナのパートナーたちによって活用されていると補足した。

なお、クロックナー独議会議長がキーウを訪問するのは今回が初めて。