世界の安全は帝国としてのロシアの崩壊後にのみ可能=ブダーノウ宇大統領府長官

ウクライナのブダーノウ大統領府長官は、ロシアの政権交代は同国の攻撃的な本質を変えるものではないと考えており、モスクワの帝国主義的野心を根絶することのみが世界の安全を保証するのであって、侵略国の複数の国家への分割を戦略的目標であるべきだとの見方を示した。

ブダーノウ氏がレバノンのアル・ムドゥンとのインタビュー時に発言した

ブダーノウ氏は、ロシアはこの12年間で変化し、経済、政治、人口のあらゆる分野でより貧しくなったが、他方で、ロシア連邦の帝国主義野心だけは変わっていないと指摘した。

その際同氏は、「唯一変わっていないのは、その帝国主義的野心だ。そして、ロシアを文明的国家にするためには、まさにそれを完全に根絶する必要がある。私たちはそれを達成できるだろうか? 当然だ、それが私たちの目標だ。残念ながら、近い将来にそれが起こることはないだろう。しかし、私は、今でなくとも、すぐに私たちは目標を達成できると確信している」と述べた。

同氏はまた、ロシアにおける体制変換はその本質を変えなかったと指摘し、「現在の名称が何であれ、その基本的なイデオロギーは不変だ。ロシア政権は、帝政時代、ソ連時代、あるいは現代のオリガルヒ資本主義体制のいずれにおいても、自国民の生活条件の改善を最優先したことは一度もない。(中略)総じて、現在のロシア大統領の政策は、帝政時代やソ連時代の政策と本質的には変わらない」と述べた。

さらに同氏は、ロシアが国内要因で再び変わることを期待するのは無駄だと指摘した。同氏はそして、「その代わりに、ロシアが帝国として崩壊するような条件を作り出すべきである。その領土には、自国民の幸福に焦点を当てた複数の地域国民国家が誕生すべきだ。その時初めて、ウクライナ、欧州、全世界がより安全だと感じるようになる」と強調した。

同氏は加えて、ロシアに対する経済制裁は活発な戦闘行為の終了後も維持されるべきだと主張し、それ以外のいかなるシナリオも、ロシアの新たな侵略を助長するだけだと指摘した。同氏は、「ロシアが軍備を再建するために経済的潜在力を回復することを許してはならない。凍結されたロシアの資産及び将来の利益の大部分は、賠償金の支払い及びウクライナの復興に充てられるべきだ」と述べた。