米国の中間選挙までに和平達成のための「機会の窓」ある=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、現在から今年11月の米国中間選挙までの期間に、和平を達成するための「機会の窓」があるとの見方を示した。

ゼレンシキー大統領がスカイニュースとのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、交渉のためにロシアの首脳プーチン氏と会談する用意があり、和平を達成するためにあらゆることを行うと改めて表明しつつ、同時にウクライナが領土を明け渡すことはないと発言した。

同氏はまた、米国には戦争を終わらせる力があるが、ロシアに対してより大きな圧力をかける必要があるとし、「米国は、自分たちが思っている以上に強い。私は本当にそう思っている。彼らは実際にプーチンに圧力をかけることができる。彼らはこの戦争を止めることができるのだ」と述べた。

さらに同氏は、米国政権に対し、ロシア首脳陣の家族に対する制裁の強化とより現代的な兵器の供与を呼びかけ、その理由として、圧力の強化のみがロシアに交渉を真剣に検討させることになると主張した。

記者から、和平達成にどの程度近づいているかという質問を受けると、ゼレンシキー氏は、現在から11月の米国中間選挙までの間に「窓」があると答えた。

その際同氏は、「今、私たちにはチャンスがあると考えている。ここだけの話、私が来年について実際どう考えているかと言えば…、秋までに戦争を終わらせるチャンスがあるかどうかは、その数か月にかかっている。米国における重要で影響力のある選挙の前までだ。もし和平を達成できるなら、私たちにはそのチャンス、その窓がある」と述べた。

記者はまた、ウクライナが戦争に勝つことができるかどうかも尋ねた。その際ゼレンシキー氏は、「それは人々が『勝つ』という言葉で何を意味しているかによる。そして、実際、領土について話すことは非常に難しい。第一に、現時点でいかにして全ての土地を取り戻すかというのは非常に困難なことだ。それはあまりにも大きな人命の喪失を伴うことになる。(中略)しかし、良い点は、ロシアも戦場でそれを成し遂げられないということだ。したがって、彼らは勝っておらず、私たちは負けていないのだ」と答えた。

ドネツィク州のスロヴヤンシクとクラマトルシクの明け渡しに関しては、ゼレンシキー氏は明確に、それは「レッドライン」であると答えた。

同氏はその際、「それは私たちの領土であり、なぜ私たちが自分たちの土地から撤退しなければならないのか、私には信じがたいほど奇妙に思える。なぜ彼らが私たちの領土を占領し、誰も彼らを追い出すことができないのか? もし私たちがその領土から、例えば今この瞬間にスロヴヤンシクから撤退すれば、現在そこにいる20万人がロシア人に占領されることになる。誰がロシアに対し、これらの人々がロシア人になる準備ができていると言ったのか? もしそうでなければ、彼らは殺されるか、最前線に駆り出されるか、あるいは刑務所に送られることになるのだ」と強調した。