ジュネーブでの三者交渉に多くを期待すべきではない=ヴォルカー元米国特別代表

ヴォルカー元米国ウクライナ担当特別代表は、ロシアには戦争を止める準備ができておらず、また同国に対する圧力が不足していることから、次回のジュネーヴ三者交渉には、実質的な進展を期待すべきではないとの見解を示した。

トランプ第1次政権でウクライナ担当特別代表を務めたヴォルカー氏が、ミュンヘン安全保障会議の会場内でのウクルインフォルムとのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

ヴォルカー氏は、「ロシアが戦争を止める動機を全く感じていないため、和平交渉は進展していない」と指摘した。

また同氏は、「米国、ウクライナ、欧州は非常に重要な原則について合意した」とし、即時停戦の支持、ウクライナ復興基金の設立、停戦後の安全の保証を提供する準備などを挙げた。同氏はさらに、「欧州は、米国の一定の支援と保証を受けつつ、ロシアの攻撃を抑止するためにウクライナに軍を展開する『有志連合』を形成する準備ができている」とも述べた。

同時に同氏は、「これらのことのどれも、戦争を続けようというロシアの願望には影響を与えていない」と指摘し、「ロシアが停戦に同意する必要性を感じるよう、圧力を強める必要がある。それは、長距離攻撃能力の提供を含む軍事的圧力、そして石油やガスの販売によるクレムリンの収入が枯渇し始め、戦争に資金を供給できなくなるような、経済的・金融的圧力でなければならない」と訴えた。

同氏はまた、戦争当事国の双方に圧力をかけるというトランプ氏の立場については、「その枠組みの問題点は、仮にそれがウクライナ次第のことなのであれば、戦争は今日にでも終わっていたはずだということだ(編集注:実際には違うという意味)。今日戦争が終わっていない理由はプーチンにある。したがって、双方に圧力をかける必要性について話すのは無意味である。圧力が必要なのは一方、つまりロシアに対してだけである」と強調した。

同氏はその上で、トランプ氏がロシア・ウクライナ戦争を終結させるという目的を達成するためには、ロシアへの圧力を強める必要があるとの確信を示した。その際同氏は、「トランプ大統領が何をしようとしているかを予測することはできないが、ロシアへの圧力こそが、彼と、彼の目的である戦争終結の間にある唯一の要因である」と説明した。

次回のジュネーブ交渉で事態の打破を期待すべきかと質問されると、ヴォルカー氏は、「ノー、ノー、ノー」と否定した。

なお、次回のウクライナ、米国、ロシアの三者和平交渉はジュネーヴで2月17、18日に開催される。