ウクライナはチェコとの協力深化の用意がある 両国の不和はロシアを利する=シビハ宇外相
ウクライナのシビハ外相は9日、尊厳と相互尊重に基づき、チェコとの互恵的な協力を発展させる用意があるとし、両国間のいかなる不和もロシアを利するだけに過ぎないと発言した。
シビハ外相が、キーウを訪問したチェコのマチンカ外相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
シビハ氏は、ロシアによるウクライナへの大規模なミサイル攻撃の中で実現されたマチンカ新外相の訪問を「勇気と連帯の真の訪問」と呼んだ。
シビハ氏はまた、「チェコに新しい政府ができた。今日、私はウクライナ・チェコ間のパートナーシップ発展に向けた新しいエネルギーと意欲を感じた。私たちは、両国民の平和、安全及び繁栄という共通の利益のために、互恵的な協力を発展させる用意がある。私たちの関係の肯定的な動きを維持することが重要であり、そのようなアプローチを支持する(マチンカ)外相個人の貢献に感謝する。今日、私たちは相互尊重をもって協力を継続することに合意した」と述べた。
同氏はまた、同日の会談の際、両者が防衛分野での協力や、チェコの弾薬イニシアティブの継続について詳しく話し合ったと述べた。同氏はその際、「この(弾薬)イニシアティブは、私たちの人々の命と全欧州の安全を守る上で、その有効性を証明した。継続に感謝する」と伝えた。
同氏はさらに、ウクライナとチェコの防衛企業の協力には大きなポテンシャルがあるし、チェコ側にとっても直接的な経済及び安全保障上の利益があると主張した。
そして同氏は、「今日、私たちは外相とこの点について詳細に話し合った。私たちはまた、復興プロジェクトへのチェコ企業の参画にも関心がある。これらは全て相互利益に関するものだ」と強調した。
同氏はまた、チェコによるウクライナ人の受け入れ、就労及び統合の機会提供につき謝意を表明し、ウクライナ人がチェコの経済と社会へ肯定的な貢献をしていることに言及した。
加えて同氏は、「尊厳と相互尊重は、人と国家の間の関係の基礎である。今日、私と外相はそのような道を歩むことで合意した。私たちが一緒であるとき、私たちは常に強く、より成功する。そして、いかなる不和もモスクワを利するだけだ。ウクライナ人とチェコ人は、1938年と1968年を思い出すことで、歴史からそのことを知っている。私たちは、その歴史が繰り返されないよう全力を尽くしている。私たちの国民は、統合された民主的な欧州において、より良い未来を享受するにふさわしい」と強調した。
マチンカ外相は、同記者会見時、今回の会談でシビハ氏から現在のウクライナと米国の交渉の状況について報告を受けたと伝えた。
その際マチンカ氏は、「ウクライナが和平に強い関心があるのは見て取れる。私は、ウクライナが交渉で妥協への準備があるのを見ている。そのため、今、ロシア側の妥協のための時が来ている。私は、近い将来、電車だけでなく、飛行機でも、安全な国へと訪れられるようになることを期待している」と発言した。
さらに同氏は、「私たちはチェコの優先事項について話し合った。その1つが無人機対策の強化だ。戦争という状況下で発展したウクライナの経験ほど、チェコ共和国を助けられるものは他にないということは明らかだと思う。最先端の無人機技術が生まれている場所を訪問する機会を得られたことを非常に嬉しく思うし、私たちの国の産業と安全保障にとって貴重な情報を持ち帰る同僚たちを同行できたことも非常に喜ばしく思っている」と述べた。
同氏はまた、自らが戦争の最中にありながらチェコを支援したいと願うウクライナに対し、感謝の意を表し、それは大きな前進だと指摘した。
さらに同氏は、今回の会談では、チェコの弾薬供給イニシアティブについても話し合ったとし、関係者がそのイニシアティブの継続を確保する妥協的なコンセンサスに達することができたと強調した。
その他同氏は、戦況や、チェコにてウクライナ系住民が最大の少数民族であるという事実を考慮すると、ウクライナ側とできるだけ早くコンタクトを構築することが重要であったと補足した。
写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム